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ERで受診した(2019フロリダ&アリゾナ旅行記)

2019.03.04 (Mon)

2019年2月18日から2月28日まで、フロリダとアリゾナへ旅行しました。少しずつ、記憶をたどりながらレポートする予定です。

今回の旅行中、一番貴重な体験をしたことからレポートします。一番貴重な体験。それは加奈子が「ER」で受診したこと。あのテレビドラマでもお馴染みの「ER」。僕はERが「EmergencyRoom(エマージェンシー・ルーム)」の略であることすら知らなかったというお間抜けっぷり。

そんなお間抜けな僕たち父娘がERへ行くことになったのでした。

旅行5日目の2月23日(土)。この日は、フロリダ州タンパからアリゾナ州フェニックスへの移動日。前日の夜はフロリダ州ビレッジズを訪れ、宿泊地に戻ってきたのは夜中の23時頃。しかも23日の移動便は朝6:45発のAA1672便。国内線とはいえセキュリティーチェックなどの時間を考えると、空港には2時間前には着いておきたいところ。となると4時には宿泊地を出なければ…その時間に、出るとなると起きるのは…というわけで、完全な寝不足でのフライト。

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フェニックスへの移動はまったく問題なく…と言いたいところだけど、空港到着は予定よりも30分も早く到着したのに、搭乗口が全部塞がっていて、そこが空くまで脇で待機という、加奈子がもっとも苦手な機内停止時間が長くなりました。

寝不足に加えて、機内閉じ込めもあり、加奈子の様子が今ひとつ。フェニックス・スカイハーバー空港まで現地在住のAYAさんが迎えに来てくれました。13年ぶりの再会(この時)!まずはAYAさん宅で荷物を下ろし、近くの「Sweet Tomatose」でランチ。ずっと野菜不足だったので、ココで一気にそれを解決!とドッサリ野菜を摂取。

この後、Sole Sports Running Zoneに寄って、僕のランニングシューズ(HOKA ONEONE MACH2)を購入。

AYAさん宅へ帰宅後、「疲れた」というので、加奈子は昼寝。どうも朝からスッキリしない体調らしい。
 
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夜は鶏鍋をしてくれるというので、加奈子も起きて手伝い。めったに見られない加奈子の鍋奉行姿。ところが、いつも大食いの加奈子がこの時は小食。そして、サッサと就寝。

翌日は、9時にフェニックス空港へ移動して、セドナへピックアップバンで移動。セドナへ移動して半日休憩した後、、翌早朝5:30からのアンテロープキャニオン日帰りツアーに出る予定でした。ま、一晩よく寝れば体調は戻るだろうと、思っていたのですが…

翌朝、起きてからも加奈子の体調は今ひとつ。スッキリしないどころか、下痢までしているようでグッテリ。バンの移動を考えると、「行くか行かぬか」の決断の時が迫る。「加奈子が行かないと言うなら行かないし、行くと言うなら行くから」と自分の調子を見ての判断を100%尊重することを伝えると、「…行かない…というか行けない」と決断。そうと決まればアッチコッチにキャンセルを連絡せねば。往復のシャトルバン(ArizonaShuttle)往復代、セドナ滞在のホテル(SugarLoafLodge)2泊分の代金、そしてアンテロープ・キャニオン・ツアー(VELTRA)代など、合計89,357円が行かないのに消えることに。この事は加奈子も知っていて、涙ながらに「ごめんなさい」と。とはいえ、健康あっての観光。健康じゃないのに移動すると、かえってタイヘンなコトに。思えば、この判断は後々のことを考えると英断だったと言えるのでした。

というわけで、24日は一日AYAさん宅で加奈子の回復を待つことに。僕は寝込んでいる加奈子を置いて、どこかへ行くわけにもいかず、日中、犬のココの相手をしたり映画『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』を見たり。

僕がのどかに過ごした日中を過ぎても、加奈子の様子は一向に回復せず。朝からなにも食べてないし、飲んでも下痢になって流れ出るだけ。おまけに吐き気まで出てきて、症状はどんどん悪化し、身体や顔には脱水時特有の症状も。回復には水分と栄養分が不可欠だけど、それがままならぬ状態で、しかも丸一日経っても回復しない。起き上がるだけで吐き気がするという具合にまで。

これはもはや病院へ行くしかあるまい。日曜日の夜、開いているのは救急系の病院のみ。AYAさんが調べてくれたところ、エマージェンシーと、そこまで緊急性の高くないアージェンシーがあるというので、さっそくアージェンシーの方に電話してくれました。すると「ウチでは検査ができないので、きっとエマージェンシーに回すことになると思うから、最初からエマージェンシーに行って」とのこと。調べてみると「Dignity Health AZ General Hospital Emergency Room-Ahwatukee」という医療機関が、AYAさんの家から3km弱のところにある!車だと数分!受診予約までできるという、なかなかのレベル。さっそく予約。20:30からの受診が確定。今は、19時!もしかすると点滴になるかもしれない。すると、バッグのサイズにもよるけど、全量を流し込むとなると、かなり時間がかかりそう。そこで、我々は長期戦に備えて晩ご飯を食べねば。
 
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AYAさんが近くの「In-N-Out Burger」で、僕とAYAさん娘さんと彼氏の分を買ってきてくれました。若者達が選んだ「DoubleDouble」がアメリカ!してます。思えば、彼女らの明るさが、事態の深刻さを和らげてくれて助かりました。

食べ終わると、ちょうどいい時間。
 
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加奈子はパジャマにカーディガンを引っ掛けたまま、AYAさんの車に乗りERへ。AYAさんが車を停めている間に、僕が受付を。この旅行中、ここまできてだいぶん英語に耳も馴染んできたはずなのに、受付のおばちゃんの英語がまったく聞き取れない。とにかくパスポートを見せて、予約をしていることを伝えても、「予約?」という始末。そこへAYAさんが到着して説明。「あ、そういうコトね」とおばちゃん納得。

AYAさんがなにやら尋ねると、向かって左のWiFiマークを指さすおばちゃん。病院内でもFreeWiFi!さすがだ。これがあれば、イザという時の翻訳アプリも使える!WiFiはもはやライフラインの一つであることを確信。そのWiFi対応機を動かすバッテリーはもう一つの命綱。
 
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診察台の青いカバーは衛生管理用。加奈子のようにクリーンな状態で運ばれてきた患者はいいけど、事故などで運ばれてきた患者の中には血液や体液でべっとりの患者もいるから、このカバーが無いと次の患者の受け入れのための洗浄がタイヘン。ところが、このカバーのテンションが強く、加奈子が座っても沈み込まない。なんとも座り心地の悪い椅子。

そうこうしている間に、まずはアセスメント・ナースの登場。映画『スクール・オブ・ロック』のマリンズ校長を穏やかにした感じのナース。このナースの英語はとっても聞き取りやすい。受付のおばちゃんと大違い。まずは心拍と血圧計測。体温計は額をなぞるタイプ。どれも異常なし。「下痢の回数は?」「いつから下痢?」「最後に下痢したのは?」「最後の生理は?」などなど問診。なにしろ「下痢」という単語は、僕がはじめて一人で行った海外旅行先のオーストラリアでも経験し、その時、周囲に訴えるために必死で調べて覚えた、この先も一生忘れないであろう単語「diarrhea」!前出の「スクール・オブ・ロック」でも婉曲表現の「run」で表現されたり、「scoot」(航空会社名にもあるけど…)を使うこともあるらしいけど、ここは医療機関。ここで使わずしてどこで使う?!

続いて登場したのはドクター。この人の英語も聞き取りやすい。「ん~とくに急な治療が必要でもなさそうだし、ここは投薬で対処しようと思うけど…」という話。そこで次に登場したのは薬剤師。「下痢止めと吐き気止めを処方します」とのこと。彼の英語も聞き取りやすかった。再びナースが薬を持って登場。最小限の薬をローシュガーのゲータレードで飲むようにとのこと。「また下痢するかも」とビビる加奈子をなだめながら、とりあえず錠剤を飲ませて様子を見る。

その間に、僕は保険会社と電話でやり取り。僕の電話に履歴が残っていないので、きっとAYAさんの電話を使わせてもらったんだと思います。ネットで予約したので分からなかった、この医療機関の電話番号が必要とのこと。事務担当の若い男性が対応したんだけど、この人の英語が、これまたサッパリ聞き取れない。事務ブースと医療ブースとは別の言語なのか?というくらいの違い。でもAYAさんはちゃんと聞けていたので、やっぱり英語なんですね。聞き取りやすい医療従事者の英語ですら、理解できているのは大筋の半分程度。まだまだヒヤリングに課題大アリです。数回のやり取りの後、「保険の効く医療機関なのでキャッシュレスで対応できる」という返事がやって来た。加奈子の様子はまだわからないけど、とりあえず高額な医療費の支払が回避されたとわかり、ホッと一息。

その後、処方箋を受け取り、保険にも関係する書類や、治療同意書へのサイン(これは事前にするべき手続きのはずだけど…)を済ませ医療機関を後に。僕らが待合室に戻ると、小さな子どもを抱えた若い家族4人が待っていました。加奈子が入った隣の治療室は扉が開けっ放しで、真っ暗な部屋に女性が一人。目だけが光っていてました。日曜日の夜だけど、空いていてよかったです。予約はしたものの、大事件や大家事、大惨事でも起こっていたら、ずいぶん待たされたと思います。平和な夜だったのでしょう。
 
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加奈子と僕は投薬後の様子を見ている間に、AYAさんが薬局へ処方薬を取りに行ってくれました。日曜日の夜遅かったので、近くの薬局がなく、少し遠くの「CVS」まで行ってくれたようです。奥が下痢止め、手前が吐き気止め。

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薬が効いたのか、翌朝、加奈子はスッキリの目覚め。「ちょっとお腹が減った」というので、AYAさんが出勤した後のキッチンで、お粥作り。もしもこれがホテルだったら、米を炊くこともままならず、お粥も無理だったと思います。

ちなみに、アメリカでは胃腸の調子が悪い時は「チキンスープ」だそうです。あくまでも肉を食べて治す!例え下痢をしていても!です。消化酵素の遺伝子的な違いもあるんでしょうかね(←エビデンス無し)。
 
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アリゾナでお粥を食べる加奈子。かなり回復してきたので、僕はフェニックス郊外を、買ったばかりのHOKAONEONE Mach2で9kmほどランニングしました。その間、加奈子は『この世界の片隅に』を見てました。昼は、このお粥で過ごしただけだけど、夜は野菜たっぷりのサーモン蒸しを食べたりで、完全に体調が戻った様子。

せっかくなので、26日にセドナまでの日帰り旅行の予定を入れてみました。セドナまでは思ったよりも遠くて、片道約3時間。やっぱりセドナ滞在中に体調がイマイチになる加奈子。でも、もらった吐き気止めを飲むと、これまたケロッと体調回復。これで、「この薬があれば大丈夫」と自信になったようで、この後は旅行中、快調が持続してました。
 
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エアポートメサに登って、ゴキゲンさん。ここまで回復してヨカッタ。セドナでの様子は、別途レポートします。



さてさて、アメリカで医療機関を受診すると、高額な治療費を請求されるのは、もはや周知の事実。今回は、旅行前に「au損保」の保険を二人に掛けていました。

これまで、海外旅行の度に保険に加入しましたが、一度も使ったことがなく、「掛けてもどうせお世話になることはないだろう」という感じの、掛け捨て保険のモッタイナイ感ありありでした。思い返せば、保険に加入せずに旅行したこともあったはず。そのくらい油断していたけど、今回は自分だけじゃなくて加奈子もいるので、「やっぱり保険は加入しとかないとな…」と手配したのでした。保険会社は「価格com」かなんかの比較サイトをみて、安かったので選んだ気がします。

受診する前に、一度、コールセンターへ電話して、パスポートや保険番号など必要なモノを用意したり、支払方法などを確認。会計時にキャッシュレスで済むかどうかは、受信先の医療機関が保険提携しているかどうかによるらしく、到着したERでそこの住所と電話番号をもらい、再度ER内での電話で確認。その結果、キャッシュレス対応可能とわかり、会計時には金銭のやり取りが不要に。キャッシュレスでない場合は、手続きがいろいろあって、治療費が5万円以上か未満かでもわかれるとのこと。5万円以上の場合は、領収証に加えて、診断書(メディカルレポート)が必要であるとのこと。ちなみに、僕は「ERへ行く」というので、動転していたこともあり、「領収証って英語でどう言えば?」とコール担当さんに「レシートで通じますよ」と教えてもらうという有り様。

そういえば、コールセンターに電話した時に、「カードの付帯保険ですか?それとも任意加入の保険ですか?」と聞かれました。おそらくカード付帯の場合は、もっと手続きが煩雑だったのだと思います。僕は長年ニコスカードを使っていましたが、昔はあのカードには保険が付いていました。今は付いていません。もはや何のためのニコスカード?状態です。

au損保の保険には、いろいろグレードがありますが、2番目に安い、治療は2500万円まで対応する保険に加入していて、父娘2人で10日間7190円の保険料でした。医療機関までの交通費と薬局での薬代(今回は$18.60)も保険でまかなえるそうです。帰国後にコールセンターへ電話して、今、必要記載書類の到着を待っているところです。

とにかく、

入って良かった海外旅行保険

でした。


そして他のなによりも、今回、

AYAさんがいなかったら、どうなっていたことか…

というくらい、AYAさんのお世話になりました。病院を調べたり、病院までの送迎、調剤薬局での受け取り、晩ご飯の買い出しなど。医療機関での会話で、普段の旅行英語とはまるで違うレベルの語彙が必要だし、なによりも症状を伝えるボキャブラリーが乏しいところをフォローしてもらい、本当に助かりました。

感謝感謝です。和子さんと一緒に学会に参加した皆さんとも、LINEでやり取りしましたが、なにしろ僕がLINE入力(フリック入力)が得意でなく、LINEを使い慣れていないのに加えて、日本との時差があり、アメリカに残っていたminamiさんとのやり取りが太い命綱になりました。

というわけで、今回の旅行中、一番貴重なERの体験レポートでした。
 
11:56  |  旅行  |  Comment(0)

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