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もともと歩行者に厳しい日本社会

2012.04.24 (Tue)

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京都市内の祇園で自動車暴走事故から一週間。昨日は、京都市の隣の亀岡市で登校中の児童の列に自動車が突っ込んで大惨事。

今朝、「いってきま~す」と出掛ける加奈子を見送りながら、「もしも、この後、事故にでも遭って永遠に帰ってこないとしたら...」と思うと、本当に切ないです。ご遺族はやりきれないと思います。


先月末、ハワイに行って改めて思ったんですが、アメリカは確かに自動車社会ですが、決して自動車最優先社会ではないのだと感じました。横断歩道などで、日本なら自動車が先に行ってしまうような場面でも、運転手が「どうぞどうぞ」と合図してくれたり、親指と小指を立てて振る「シャカサイン」をしてくれたり。ボストンでも、僕のあんまり印象のよくないフロリダでも、目の前に歩行者がいるところでビュンと素通りされた印象は、あんまりないです。北欧では完全に歩行者優先でした。譲らないと罰則という国もあったと記憶してます。

一方、圧倒的な自動車優先社会は、中国。約12年前、北京へ旅行した時に、友人の中国人留学生にこう言われました。「中国では勇気ある者だけが横断歩道を渡れる」と。本当に自動車が道路を縦横無尽に走っていて、歩行者や自転車やリアカーや牛車を押し出しながら走っている印象でした。21年前の韓国でも同じように感じました(今は違うのかもしれませんが)。

日本もどちらかというと、中国のような道路優先事情で、けっして歩行者に優しい環境ではないと思います(中国ほどひどくはないですが)。狭い道路に歩行者がいても、速度を落としたりするのがマナーではなく、むしろイライラした顔で、クラクションを鳴らしながら通っている場面によく遭遇します。歩道橋などという建造物は、自動車優先社会の象徴で、おそらく欧米では存在しない物では?思います。僕も見た記憶がありません。


亀岡での事故現場も祇園の事故現場も、決して広い道路ではありませんでした。道路での制限速度がタテマエの速度である日本では、速度規制に有効性はありません。従って、強制的に減速させるシステムを作る必要があります。例えば、通学路指定の道路には、欧米でよく見かけるバンプを作ってはどうかと思います。

実際、我が家の近所では踏切内に線路のカーブがあるので、線路のカント(傾き)がバンプの働きをしています。そこを高速度で走り抜けようものなら、車体の床を道路でこすってしまいます。前バンパーが削られる場合もあります。ドライバーは減速せざるを得ないわけです。

ただ、バンプにも問題がないわけではありません。緊急車両もバンプの影響を受けます。出前の車が通れば盛り付けが崩れることもあるでしょう。ピザの配達もちょっと遅れると思います。乗り越える時の乗り心地も決してイイものではなく、乗り物に酔いやすい人には不快でしょう。

社会構成員全員の利便性を確保することは、どんな社会でも不可能です。となると、誰かがどこかで負担を背負わねばなりません。いつも同じ人が負担して、いつも同じ人が思い通りにしているとしたら、それはマズイと思います。チョットずつみんなで負担やガマンしながら、子ども達の安全、歩行者の安全を考えるという方向になれば良いなと思います。この先は間違いなく高齢社会になるし、自動車の比重も(少なくとも都市部では)減っていくはずですし、この機会に優先方向を変えてみては?と思います。


最後に、祇園でも亀岡でも同じことが言われている、マスコミ取材の問題です。事故後、マスコミが救急救命センターに殺到し、施設の中に勝手に立ち入ったり、事故関係者などに手当たり次第に取材していて、業務に支障が出ていたと聞きます。まるで取材者が他人の不幸を楽しんでいるようにも捉えられます。自分の家族が巻き込まれていたら...友達の子どもが被災していたら...など、昨日の路上に捨てられた瓶と同じですが、つながりを感じられないから、自分の都合だけで取材したり、他人の気持ちを考えたりできなくなっているのだと思います。「絆」キャンペーンは大いにけっこうですが、マスコミのこういう取材のやり方には、とても「絆」を感じることができません。
12:32  |  日々の出来事  |  Comment(0)

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