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カンバン方式と自動車離れの関係

2007.07.20 (Fri)

中越沖地震:部品不足操業停止、さらに拡大…リケン被災で

僕が学生の頃に存在していた「系列」というのは、もはや存在してないのだろうか?リケンの復旧(自社供給ラインの復旧?)にトヨタや日産など各社が呉越同舟して本社から従業員を派遣しているらしい。

なにはともあれ、単独企業による(結果的であったとしても)独占的な製品提供が、業界全体に与えるリスクは大きい。在庫を抱えない「カンバン方式」という効率的な(?)システムも、こういう事態では、まったくもって裏目に出てしまう。コスト削減の結果もたらされた、ゆとりのないシステムの決定的弱点だ。

ふと、考えたことは、同じ自動車業界を取り巻く、もう一つの不景気なニュース。「6月の新車販売、24カ月連続減――軽販売は3カ月連続減」。とくに、「若者の自動車離れ」が引っ掛かった。

リケンのように、単独で業界全体の販売動向などの製造変動を吸収しようとすると、どうしても雇用の弾力化が不可避。雇用の弾力化をするには、派遣やバイトなど非正規雇用を中心にして「忙しい時はたくさん雇用して、暇な時は解雇(or自宅待機=飼い殺し)」が手っ取り早い。自然に不安定雇用者が増加する。僕も含めた不安定収入の者にとって、自動車ほどコスト高であり効率の悪いモノを所有したいという気持ちにはなかなかなれない。

ましてや、都会で暮らす人にとって、自動車は必ずしも不可欠なモノではない。よほど自動車に思い入れのある人以外は、「あれば便利だけど…」程度の存在になる。なんやかんやいっても、鉄道やバス、タクシーやレンタカーが充実していれば、割安に暮らせる。渋滞だらけで乗る場所がないというのもある。そういう場所からの情報発信が多いので、そういう生活の方が進んでいるような感覚も生まれる。

一方、公共交通が崩壊している地方の場合、自動車は不可欠な足となるが、そもそも自動車が生活に不可欠というカテゴリー自体が、「暮らしにくい場所」「退屈な場所」と位置づけられ、「いずれはこの地を離れたい」という志向にもつながる。地方に行くと、ゴテゴテとチューンした自動車を多く見かける。一つには、「他に金の使い道がない」「他に楽しみがない」のだそうだ。

若年層の不安定雇用化や地方の衰退は、国際競争力を付けるための代償だと思う。その結果、国際市場では販売を伸ばすことができても、国内の空洞化を進めてしまった観がする。自分が製造している自動車を、社員割引でもなんでも、とにかく普通に買えて、しかも「こりゃエエもんやわ」と価値を見出せるという、ごく単純なコトが感じられる社会であって欲しいと思う。

これは、自分が働いて作っているスーパーのお総菜を食べて「おいしい!」と思えることや、自分が働くホテルに「泊まってみたい」と思ったり、親が「もしも」の時は「自分が働く病院に入院させたい」と思えるコトとも同じだと思う。仕事の質やあり方を決定づける要素の一つが欠落しているとしたら、これは社会にとって大きな損失だ。

リケンの震災被害で露呈した「カンバン方式」の弱点をみて、ふと、自動車販売台数の落ち込みや、若者の自動車離れと繋がってるのでは?と感じ、あれこれ考えてみました。

そういえば一つ思い当たることがある。ウチは、しばらく自動車無しの生活をしていた。加奈子が生まれるのに合わせて久しぶりに自動車を購入した。逆にいうと、大人だけの都市生活では、それほど自動車は必要を感じなかった。出産が自動車購入の動機付けになるケースが多いとしたら、少子化と自動車離れも影響しているのかもしれない。
09:29  |  ぼやき  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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