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DV加害者へのサポート

2008.01.07 (Mon)

正月、女性共同法律事務所からニューズレターが届きました。その最後のリレーエッセイ。今回は、「メンズサポートルーム大阪」の水野阿修羅さんでした。

その中に、
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 よく聞く「加害者に厳罰を!」というのは、被害者の感情としては理解できるが、加害者が変わるキッカケにはなっても、加害者のエネルギーにはならないことが多い。せめられることで自分のん罪の意識を自覚し続けるという自虐傾向の強い人は、「変わらねば!」とは思うものの、変わらないまま、せめ続けられ、ひらき直るか、「うつ」になるか、自殺に救いを求めてしまう人が多い。
 自分が加害者になってしまったのは、自分の責任もあるが、それだけではないことや、自分に厳しい人が、人にも厳しかったり、自分にかせられた抑圧を、自分より弱い立場にかけてしまうことなど、「自覚」を通じて目ざめていくことで、他者に暴力的にならない自分をつくりあげていくことができる。自分をいとおしいと思う気持ちや、他者をいとおしいと思う気持ちがつきかわれないと、心の底からの「やさしさ」はでてこない。
 私たちのところに来る加害者は、被害者から十分せめられている。私たち(メンズサポートルーム)に必要なのは、責めることよりも、救いの手をさしのべることだと思う。

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DVという暴力を、「力」で解決するのではなく、内なる「自覚」をもって解決するという方向性ですね。

男の家事も同じだと思います。僕の講座に来る男性は、「なんかせなアカン」「家事した方がエエのはわかってるけど」という人が多いです。「男が家事なんて!」という男性も、現実的な実態に接したくないだけで、心の底では「自分一人になった時どうしよう」という不安を抱えています。

「自覚」をもって参加される男性が多いので、ちょっと後押しするとか、ヒントを出すというのが、僕の講演の“一つの”目標です。「決して責めない」というのは、いつも気に留めています。

女性の中には、「もっとバシッと『家事せなアカン!』とゆ~て下さい」というご意見も頂きます。これまで押し付けられてきたという気持ちはじゅうじゅう理解できます。ですが、わざわざ会場まで来て下さっている男性は、「これから家事する人」で、「しないぞ!」といっている人は他にいるはずですし、例え、そういう人に向けて訴えるとしても、「力」で家事に従事させるのではなく、自分からすすんで家事するようになって欲しいので、やっぱり責めることが適当だとは思いません。

力で押さえつけて強いると、必ず自分の力が弱くなった時に、反動をうけます。押さえ込まれた方は、「スキあればサボってやろう」と思います。それを予防しようとすると、常に監視して、押さえつけ続けることになります。いつも強権を発動させないといけない生活を、僕は有意義だとは思いませんし。元気な時もあれば弱い時もある。上手くいく時もあれば上手くいかない時もある。マッチョに物事を進めようとすると、必ず覆される時が来る。それは歴史が教えてくれているように思います。



そういえば、この「アンチマッチョ」思想。自分でも、「どこかで仕入れた思想のはず。でも、それがなんだったか?」と思っていました。それが、この正月に、書類やデータの整理をしていたら「もしかして、これが原典では?」という文書を発掘しました。

それは「婦人公論」(2003年10/07日号)の特集「『頑張る女』を休んでみませんか」の中の、森毅さん(京大名誉教授)の文章でした。
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僕はたぶんフェミニストではないが、反マッチョなので、マッチョなフェミニストは困る。そもそも「主義者(イスト)というのがいくらかマッチョなものだが。
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おそらく、この言葉が、こころのどこかに残っていて、サイトのタイトルを考える時に「アンチマッチョ」が出て来たんだと思います。
16:16  |  仕事ネタなど  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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