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地方のイオン依存

2010.08.25 (Wed)

先日、秋田県に行き、講演担当者さんといろいろお話した中で、印象に残っているのが、タイトルの「イオンモール」の件です。秋田市郊外にドドンと出現したイオンモール(おそらくコレだと思いますが…)。

その中でも、印象に残っている話が
「中高生が一日中イオンモールで過ごす」
という件です。

善し悪しはともかく、
「もしもイオンモールがなくなったら」
と考えると、不安になりました。

地元の商店街はシャッター化して、もはや復帰不可状態。その直接間接的な要因となっている(とされる)イオンモールもいつまでも存在するわけではないです。そうなると、地元モノは廃れてるし、イオンモールも撤退したし…なにもないがやってきます。

秋田市に限らず、郷里の香川県でも、中高生がかなり遠方からコトデンに乗って、イオンモール最寄りの駅でドドドッと降りて行く姿を目撃しました。地方での「なんの楽しみもない」「デートの場所も困る」という中で、イオンモールの果たしている役割の大きさを感じます。

でも、イオンモールは全国どこでも同じような感じで建ってます。僕もわざわざ秋田まで行ってイオンモールに行きたくありません。「そこのイオンモールでしか買えないモノがある」と言われても、イオンモールに入ってる時点で、すでに消費意欲は減退します(僕だけ?)。

今、僕は「日本一気位の高い地方都市!京都」に住んでますので、「東京と同じモンが無くても全然困りません」という感覚ですが(香川→大阪→京都という「ヨソ者」の僕ですらです)、なかなか他の地方都市ではこうはいかないと思います。「アレがない」「コレがない」「アレもない」「コレもない」というコンプレックスが勝ってしまい、結局「独自モノは何もない」に陥っている地方都市を感じます。

全国、あちこち行きながら、ゆっくり過ごす時間も金もなくて、観光もろくにできてません。地元の商店街や伝統産業をいちいち訪ねているわけでもないので、エラそうなことは言えません。でも、控え室で食べる弁当一つとっても、その地方ならではのモノを見付けるのに苦労します。とくに地方に行けば行くほど、「幕の内弁当化」というような「標準化」されてしまっているような気がします。地方に行けば行くほど、豊かな食材があると思って(思い込んで)いる僕にはショックと一抹の寂しさを感じます。

「内発的発展」という言葉を宮本憲一先生は頻繁に使ってはりましたが、イオンモールはどうみても「外来」もの。最低限の生活は全国標準化されて欲しいという思いは理解できますが、その上の「持ち味」を失っては、誰もその町に愛着を感じないだろうし、「地方出身=田舎モノ」というコンプレックスだけになってしまうでしょう。「若者が居着かない」と地方ではよく聞きますが、「東京風」で満足できなくなり「東京の本物」を見たくなるのは、人として当然だと思います。

なにも「京都を真似すべき」とは思いませんけど、せめて「地方出身=田舎モノ」ではなく、「地方出身=個性豊か」と自分で自分を解釈できるだけの「違い」を育ててやれるだけの機会が必要だと思います。それを、大人は地域のなかで提供してやれなアカンと思います。最低限はイオンモールでまかないつつ、その上の個性を地方で提供できないと、「東京風」「プチ京都」ばっかりで「所詮はバッタもん」です。

救いとしては、どんなにイオンモールが全国津々浦々の中高生の憩いの場になったとしても、そこで「○○だずぅ」「※※だがね」「☆☆やけん」が聞こえてる間は大丈夫だと思いますけどね。そういう僕も讃岐弁の「なんしょ~んな」を大阪移住後、あっさり忘れてしまった経験がありますが…(^^ゞ僕は、最後の砦が方言だと思ってます。
09:49  |  仕事ネタなど  |  Comment(0)

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