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「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」

2010.06.17 (Thu)

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」見てきました。

13時10分スタートという上映時間のせいか、僕が観客の中で、おそらく最年少でした。かろうじて同世代が2,3人で、あとは見たところ皆さん年金をもらってそうな年齢層。夜の上映時間や、週末になると、もう少し若い世代の客もいるのかもしれませんが、上映5分前に劇場に入った瞬間、「あれ?」でした。そして、上映時間内に、トイレに立つ人の数が、他の映画の比ではありませんでした(多かったってことです)。

映画自体は、大人向けのファンタジーだと思いました。
「大人が夢見ても、いいんですね。」
というコピーの通りです。
「こんなのあり得ない」
「こんなに理解のある社長なんているわけない」
と言ってしまえば、どれもこれもウソ臭いと思えてしまいます。

でも、心の中で、
「こんなことがあったらエエなぁ」
「実現できないと思うけど、可能性ゼロでもないよな」
とチョビットでも思えたら、この映画は成功なんじゃないかと思います。

僕個人としては、中井貴一さん演じる主人公と、本仮屋ユイカさん演じる娘とのやり取りに、「もしかしたら…」的な将来の自分シミュレーションを見ました。とくに最初のすれ違い振りは、「ああなるまい」という教訓でもあります。そういう意味では、和解へのプロセスが唐突な気もしましたが、まぁファンタジーですから。

父と娘の関係に加えて、高島礼子さん演じる妻との夫婦の関係も、興味をひきました。お互いに仕事が順調であるような、実はないような…というところで、やっぱり家庭ではすれ違いの希薄化した関係。酔っぱらいの乗客を降ろしながら、妻と会話するシーンは、笑わえるシーンでした。お互いの存在を再確認しつつも、活動の場をそれぞれが持ち合うという方向で落ち着いたのだと思いましたが、これはこれで一つの形といえるでしょう。

「会社のため」と、工場閉鎖もいとも簡単に決断できてしまうような主人公が、一畑電車の運転手になると、電車の運行が遅れてでも、おばあちゃんの乗車を待ったり、線路に落ちた荷物を拾ったりと、人第一になる様は、仕事に忠実な結果としての変化なのか?それとも夢を実現させたがゆえの変化なのか?はたまた環境がそうさせたのか?いずれにしても、優しく変化していく様は、一畑電車の風景とあわさり、どこか清涼感のあるものでした。

「ウソ臭い」というと、主人公が「仕事が好きというのはウソ臭い気がして、今まで言うことが出来なかった」というような内容を話すシーンがありましたが、学生達を見ていても、「ウソ臭い」とウッスラ感じている風が読み取れます。それはそれで間違いではありませんが、中にはホンマに「仕事が好き」という大人もいるってコトも知って欲しいし、一人くらいは「仕事が好き」という大人と出会って欲しいなと思います。



ところで、僕は小学校の卒業文集に「阪急電車の運転手になりたい」と書いています。出身地である高松を走るのは、琴電という他で走ったお古の車両が走る、まさに「RAILWAYS」の舞台になった一畑電車のような電車でした。そんな僕にとって、母の郷里である高槻市に帰省する度に乗る、阪急電車はまさに都会の洗練されたカッコイイ!のシンボルでした。あの全国比類なきシックな色合いの車両が、猛スピードで通過していったり、梅田駅を3線同時に出発する姿などは、田舎では考えられない風景でした。ちょうど5年生の時に6300系がデビューし、ますます「阪急カッコイイ!」でした。そんな僕も大きくなり、だんだんと運転するよりももっと広い意味で旅行が好きになり、「必ずしも運転手でなくてイイや」と思うようになり、いつの間にか興味は音楽などいろんなモノに拡散し、鉄道好きはその中の一つになりました。

10年前に小学校の同窓会があり「山田君って、阪急電車の運転手になりたいって書いてたね。ウチの夫、阪急で運転手やってるんよ」という同級生がいて、「え!?」と久しぶりに卒業文集に書いたことを思い出しました。


この映画で、一つ気を付けないと!と思ったのは、「スクープや!」とむやみに画像や映像を撮って公開してしまうことが、場合によっては、企業や社会大きな影響を与えかねないというコトです。いいことは無視して、なにかある時だけそれを嗅ぎ付けて騒ぎ立てる。そんなマスコミへの皮肉も映画の中でありました。もちろん、普段から見守り、事件沙汰の時も過剰に騒ぎ立てることもないというメディアも登場していました。これもファンタジー?
23:41  |  映画  |  Comment(0)

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