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経営者の資質の見きわめ

2001.05.26 (Sat)

そごうの元社長の水島広雄が逮捕された。これまでで一番長い勤務先(派遣先)が「心斎橋そごう」だった僕にとっては、今頃になっての逮捕になんとも納得のいかない思いだ。

経営者としての水島は、事業を展開させる能力はあったのかもしれないが、維持する能力はまったく欠けていた。事業を展開する能力と維持する能力とは全く別物だ。とくに、バブルがはじけた後も、それまでと同じように、事業を展開させることしか能がなかった水島は、まさに「バブル経営者」といえる。時代は、持続的"発展"から"維持"可能な社会(サスティナブル・ソサイアティー)へと転換し、まさに「維持」が問われる時代になってきていたのにも関わらずである。

少なくとも経営者としては、展開する能力と維持する能力の両方を兼ね備えた者が、その資質をもつ者として望まれるだろう。右肩上がりの成長期には、維持する能力はあまり重要視されなかったのかもしれない。

しかし、例えそういう時代であっても、金融機関は貸し手の事業のやり方が妥当かどうかは自分たちで査定して、貸すべきかどうかを判断すべきであった。本来なら、バブルがはじけた後も経営方針を変更しなかった水島は、その時点で金融機関や株主から斬られるべきだったのだ。従業員は組合を通すなどして、経営者をリコールすべきだったのかもしれない。

もちろん水島自身の責任は重大だ。経営者は、自分のベストを尽くして会社を守り、そこの従業員の生活を守ることが一番の使命だ。その使命を果たさず、自己保身に終始する無責任な姿勢は当然罰せられるべきだ。しかし、また同時に、その周囲も水島の横暴を黙認していたのである。水島一人を罰すれば、問題はすべて解決するというほど底の浅い問題ではないのだ。この社会に「見て見ぬ振りをする」「目先の利益だけを求める」という体質がある限り、第二第三の水島は現れるだろう。
17:10  |  家事・子育て  |  Comment(0)

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