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明日の仕事は13年前に決まっていた?

2010.02.24 (Wed)

僕は、一浪した後に入学した大学で、卒業時にも一年留年したので、新卒時は24歳でした。23歳の春に入社する予定だったローランド社に、もう一度アプライし入社したのですが、そのローランドをたった一年ポッキリで辞めてしまいました。

ローランドを選んだのは、音楽が好きで楽器が好きで、おまけに大阪市住之江区という地元に本社がある会社で、そして大きな決め手になったのが、人事部採用担当の人達でした。OB面接は市大オーケストラ部の先輩でした。この先輩がホンマにイイ人でしたし、人事部長がこれまた絵に描いたような「明るいナニワのおっちゃん」。強烈な彼らの魅力に惹かれ、実はもっと大きな会社数社からも内定をもらっていたのですが(なんせバブル時代)、「敢えて人で選ぶ」という基準でローランドを選んだのでした。

その結果、「人で選んだ」僕は「人で失敗」したわけです。今なら「パワハラ」という言葉もありますが、後で聞けば「毒をもって毒を制す」というような、アクの強い職場で人間関係に行き詰まり、ストレスで最後はズッと微熱続きでした。「よぉ~あんなヤツのしたで一年耐えたな」と言ってくれる営業所の先輩もいました。

退社を決めた数日後に、人事部の先輩からお呼び出しがあり
「山田君、水くさいヤンどしたん?」と。
「実は、かくかくしかじかで…」
「そうかぁ、それならそうと先に相談してくれたら、配置転換もできたんやで」
という話しの流れで、
「この先、どないするんや?」と尋ねられました。

当時、「シルバーコロンビア計画」が行き詰まったにも関わらず、「老後を海外で」というニーズが盛り上がっていました。僕は、もう一つ、「これから」の制度として注目されていた「介護保険制度」と二つをくっつけた構想(=妄想)をもっていました。「移住した人たちは、現地の介護サービスに困る」と予測し、それに対応する事業を立ち上げようと考えていました。介護だけではなく、予防も含めた生活全般を見据えた事業。

「老後生活者の生活自立支援事業」

という言葉をポロッと口にだしました。

あれから、この2月で13年。ローランドを辞めた後、職を転々としながら、佛教大学通信課程で社会福祉士受験資格を得て、資格試験を受けて合格し、ご縁あってそのまま大学院に進学する頃には、在日外国人の社会保障に関する研究をして、外国にいる日本人と逆の立場ではあるものの、その制度の国際比較などをしたり、その後、父子家庭の経済的問題を研究しながら、日本で男性が家事や子育て・生活自立することの難しさも知り、そして、今に至ったわけです。

不思議なモノです。
「こうなりたい!」「こういうコトがしたい!」
と思ってはいたけど、正直言ってホンマにできるとも思ってませんでした。ただ、その途中はいつも楽しんでました。

明日は、中高年男性向けの生活自立講座。

ふと、13年前に先輩に語ったコトを思い出し、まさに今その事業に関わっている自分に気付きました。「すべてがここに向かっていた」とは思ってませんし、「強く願えば実現する」とも思ってません。なにしろ、僕自身が13年前に語ったコトを忘れていたくらいですから。たまたま運が良かっただけです。

もう一つ、源流をたどれば、僕がロックスターを夢見たのも、本当のところは、仕事でいろんな場所へ旅行して、いろんな人と出会いながら何かをしたかっただけなのかもしれません。だとしたら、それも今実現できています。

「自己実現」や「目標管理」という言葉自体は否定しません。ただ、それに囚われ過ぎて周囲が見えなくなってしまうよりも、何でもエエからとりあえず「オモロイ」と思うことをいろいろやってみると、いつの間にかそこにたどり着いていることもあると思います。そして、ふと振り返ると「そういや昔、そんなコトを言ってたナァ」と思い出す程度が、一番ラッキー感が大きいんじゃないかと思います。

過去の自分も今の自分も未来の自分も、ずっと同じ自分でしかありません。自分というモノは、そう簡単には変えられません。でも、だからこそ、過去に頭の隅にチョット思ったことが、いつまでも残っていて、局面局面の決断では常になにか作用していたのかもしれません。

こう考えると、「ケイコとマナブ」2005年11月号の「幸せの方程式」で紹介された時の記事(原文はここ)の中にあった、文章がスーッと入ってきます。
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自ら“アンチ・マッチョ”を標榜し、「僕って力の抜けたヤツなんですわ」と対外的に見せている姿は、きっと牽制球。つねに自分らしさを貫こうとする山田さんは、恐らく誰より男らしい人なのだと思う。けれど、自分らしさの延長線上にあるものなら、どんな事柄も出来事も受け入れてしまう。
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なるほどね。このことだったんですね。当時は、自分で自分のコトについて書かれているコトがあんまり理解できてませんでした。

明日の講座は、13年前の自分がやりたかったコトそのものです。それができる機会があることに感謝しながら、その時間を楽しみたいと思っています。
18:41  |  日々の出来事  |  Comment(0)

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