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見られるほど好かれる

2010.02.12 (Fri)

2010年2月4日(木)毎日新聞夕刊「知りたい」より
2面 好感度についての記事より
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ここで、好感度を科学的に見よう。諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授(脳科学)は「見ることは好きになることです」という。え?

米国でこんな実験があった。画面に好感度がほぼ同じと見られる人物の写真を1枚ずつ、交互に6回表示して、どちらが好きかを選ばせた。その際、わずかだが長く表示した人物を「好き」と答える傾向がみられた。

「好感度を高めるためには、見させること、注意を引きつけることが重要だろうということです」。恋人や夫婦の関係でも、相手に向いてもらい、お互いの目線に入れることが「好き」を続けるために大事なのだ。

好感とは、男女間の好意にとどまらない。性別や年代を超えた「信頼感」も好感の一つである。信頼感を生む「同調」や「共感」を考えるとき、脳科学の分野で注目されているのが、ミラーニューロン(鏡のような活動をする神経群)である。

篠原教授は「相手の動作を見たとき、相手に生じる脳の動きと同じような脳の動きが、自分の脳でも再現される。そういう活動を示すのがミラーニューロンです。それによって、動作の模倣ができ、相手の心の想像ができ、コミュニケーションができ、相互理解が可能となる、と考えられています」と説明する。

私たちは誰かに目をやるとき「好きだから見るのだ」と思い込んでいるが、ミラーニューロンは原因と結果を逆転させる。(偏見の対象となりやすい)マイノリティー(少数民族)の顔と名前を一致させる米国での訓練で、学習効果が高まった人ほど偏見が減ったという報告も。「見ることは好きになること」でもある。
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仲の悪い夫婦は、お互いの姿や顔を視界に入れないようにしているのかもしれない。見ないからイヤになる→イヤになるから見ない→ますますイヤになるという循環かもしれません。

講演も講義も、聞き手に顔を上げて講師の方を見てもらうようにすれば、好感度は上がる→聞いてみようという気になる→顔が上がるになるのでしょう。逆に、講師の方から目をそらしてしまうと、その分、好感度は落ちていくわけですね。これが、いわゆる「目ぢから」というヤツの正体なのでしょう。スライドの文字は最小限にして、「読む」ではなく「見る」文字にし、講師を見て話を聞いてもらうというのは、まさに『プレゼンテーション Zen』にも書かれていたことです。

僕の講演の中の「共同が共有経験や共有情報を生み、その積み重ねのうえに共感しあえる関係が築かれる」という部分も、このミラーニューロンでも説明ができますね。「相手の心の想像」は、共有部分が多ければ多いほどより近い状態で想像できるはずですから。教養も共感のための補完要素になりますね。

22:18  |  仕事ネタなど  |  Comment(0)

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