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『孤独な群衆』リースマン

2009.10.19 (Mon)



おそらく社会学をかじった人間なら、一度は耳にした事があるだろう有名な本。新品なら4,725円もするのだが、Amazonの中古書販売で珍しく数百円で出品されていたので買ったみた。

今日、届いたその本は、昔の岩波文庫を思わせるような紙質でA5版。手に持って読むにはヘナヘナ過ぎ。昭和39年に初版本が出され、僕が手にしたのは11刷の昭和43年発行。僕とほとんど同じ時間を、この世に存在していた本だった。お値段は900円。昭和43年に900円で流通していた本は、平成21年に4725円。インフレやその他諸々の要素で、5倍以上の値段になったのだろう。今は、何刷なんだろうか?昭和43年と同じ「みすず書房」から出版されているから、刷数は積算のはず。

最近の自己啓発本や生き方本が売れる傾向は、リースマンが指摘する「他者指向型」社会への疲弊と同時に、「内部指向型」への回帰、もしくは再認識の現れではないか?と推測して、原著を取り寄せた。

「他者指向型」社会では、他者との関係性の善し悪しが個人の行動基準となるため、常に他者の視線を気にする(同時に監視する)必要に迫られる。その結果、家族関係ですら、他者が自分をどのように感じているか?どうとらえているか?が重要になっている。たとえば、DV被害を受けながらも、「オレにはおまえが必要なんだ!」と言われると被暴力環境から逃げ出せなくなるのも、自分の価値判断よりも「他者思考型」による他者の視線が優先される結果だ。

リースマンの「他者指向型」は、「共依存」「KY」「孤独」という言葉が存在する現代日本において、これほどピッタリ当てはまる概念は他にないんじゃないか?という印象をもっている。ジックリ読んで、検証してみたい。
17:55  |  仕事ネタなど  |  Comment(2)

Comment

さすがです

亮さんの研究者の一面が垣間見れました♪
ヤギッチ |  2009.10.19(月) 22:26 | URL |  【編集】

忘れてた

そういや研究してた頃もあったなぁ~(^^;
山田亮 |  2009.10.20(火) 08:38 | URL |  【編集】

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