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福岡市小1生殺害の件

2008.09.22 (Mon)

なんだか、真っ暗な思いになりました。もちろん、子どもを殺すという行為は、まったく正当化されるものではありません。ですが、そこまでに至る弘輝君のお母さんの気持ちには、同じ年の子どもをもつ親として、思い当たるところは多々あります。

母親は病気を抱え足が不自由だったらしいし、子どもは軽度の発達障がいがあり、特別支援学級に通っていたそうだ。ほんの少しであっても、周囲とは違う子どもを育てるのは、とくに今はシンドイと思う。

みんな自分のことで精一杯。子どものお受験に必死な親は、他人の子どもの障がいに「自分とは関係ない」と線を引くし、重度の障がいを抱える親は、「あなたのところはまだマシ」とやっぱり線を引く。線を引かざるをえない環境でもある。まったく同じ環境の同じ状態でないと理解や共感は得られないのか?

どこかで誰かが、立ち止まって「お母さん、タイヘンでしょうけど、でもよく頑張ってますよね。なにか僕に手伝えることはないですか?」と声をかけることができれば…通りで、先行きに困って子どもを抱いたお母さんがいたら、僕はなにかできただろうか?

直感ですが、個人情報保護法ができた辺りから、「他人のコトは知らない、関与しない」という風潮が強くなってきたように思います。もちろんプライバシーは重要なことなんでしょうけど、僕たちは地域や社会で支え合ったり、支えてもらったりして日々を暮らしているわけで、その中には、プライバシーと一括りにできない要素もあるんじゃないかと。

今日になってはじめて父親がいたことを知りました。まったくメディアで触れられない父親の淳一氏(33)。妻が息子を殺害するという事実をどう受けとめ、この先、生きていくんだろうか?彼も苦しむだろうな…一番近くにいながら、最悪の事態を阻止できなかったちう事実。

経験上、障がいと共に暮らす子を育てる場合、父親がそのことをどう受けとめるかが非常に重要だと感じる。父親が事実を受け容れられない場合、子育ては困難を極めるケースが大半だ。一方で、父親が障がいというダイバーシティを認め受け容れた場合、多少、他の家族が窮屈な思いをするにしても、そのことが不幸になるケースは少ないように感じる。

なんだか、僕は無力感にさいなまれる事件です。子育てや社会福祉に、もう少し僕も含め、社会が寛容になれれば…という気持ちでいっぱい。残念な事件です。身近に、やや高機能自閉症ボーダーでサイボーグのような人がいますが、彼に対して「人の心がわからないヤツ」と拒否反応を起こしている自分にも反省を促されている思いです。
18:31  |  ぼやき  |  Comment(8)

Comment

辛いです

このニュースを最初に聞いたとき、何故だか母親が犯人?と思いました。そして結果を知った時、アアーやっぱりと思いました。でも、本当に、こんな事を思う私は、可笑しいのかも知れないけれど、せめて、同じ偽装をするにしても、自宅で、強盗でもはいったことにして、捨てないで欲しかった。布団の上にでも置いておいて欲しかった。と、思いました。殺人は、絶対悪い事です。そんな事は、判っているけれど、バックグランドを知れば知るほど、母親の苦しかった気持ち・・・やるせなかった気持ち・・・なんか、言葉では言い表わせません。悲しいです。私も、今日まで父親がいるとは思いませんでした。なんで、殺さなければいけなかったのか・・・辛くって・・・
nishizaki |  2008.09.22(月) 21:04 | URL |  【編集】

なんともはや…

端くれながらも、子育て支援なんかも講演している僕としては、非常に身につまされる事件でした。本当に我がコトのように想像できてしまいました。折しも今日は、一日中、加奈子と一緒だった一日。いろいろ考えてしまいました。

でも、考えていても、子どもは腹を空かせ、遊び相手を欲しがります。その場その場をなんとか乗り切りながら、でも、ちょっと先のコトや、ちょっと遠くのコトを考えるのを忘れないようにいきたいと思ってます。
山田亮 |  2008.09.22(月) 22:48 | URL |  【編集】

最初からなんか可笑しな話だな???と、素人の私にも思うような、発作的に起こった事件だったと思います。

他人と違う存在である事のしんどさ、ミタイなものに押しつぶされてしまったのでしょうね。
自分自身も外国人で、子供も、ハ-フという存在、純粋な日本人でもドイツ人でもない存在を、時として重く感じる事が多々ありましたし、実際、バイリンガルに育てたくてもその道は、子供達が高校生になった今もなかなか険しいです。これからは国籍問題でが待ってるし…

でも、皆が同じなんて思うほうがおかしくて、人間それぞれ、違う存在なんですよね!

先日のコンサ-トは、聴覚障害者の文化世界大会がケルンであり、それへの出演だったのですが、私達メンバ-8人だけが、いわゆる健常者。スタッフもお客さんも、手話、及び口を見て読み取る事でのコミュニケ-ションのみでした。必然的に、私達8人のみが、1000人以上の会場に集った日とたちの中での異端者。実に新鮮な体験でした!!!こんな静かなコンサ-トも初めてだし、自分があたりまえだと思っている世界が、この中ではあたりまえの事ではないのですからね!!!身振り手振りでコミュニケ-ションして、とても面白かったです!!

自分の常識は他人の非常識。マイペ-スで、生きていこうよ!!

という気持ちになりました。

P.S.エッセイ版の方も楽しく読ませて頂いています!
     お会いした事もない、アンチマッチョさん御一家がものすご~~く身      近な感じデス!!赤ちゃんの頃のカナコちゃんの写真に心がウルウル     です~!!
笛吹童子 |  2008.09.23(火) 01:04 | URL |  【編集】

興味あります

「聴覚障害者向けのコンサート」ということでしょうか?とっても興味あります。音を振動で伝えるのですか?それとも、少し聞こえるという人が大半だったのか?あるいは?

人は皆それぞれに、多少のマイノリティー部分を抱えて生きていると思うのですが、そこを含めて自分を愛せるかどうか?また周囲が愛させてくれるかどうか?がカギになるのかな?と思います。

「エッセイ版」…今日の講演が終われば、また再開できると思います。いちおう家族ドラマに関しては、ここまでで一段落です。
山田亮 |  2008.09.23(火) 08:52 | URL |  【編集】

少しは聞こえる方もいたとは思いますが、基本的には聞こえない方達だったようです。

今回のコンサ-トは和太鼓のグル-プでの篠笛でした。
演奏後、サウンドが身体を伝わってきたよ~!みたいな事を、身振りでコミュニケ-ションしました。何処の国の人とかというカテゴリ-ではなく、手話のできる人できない人という大きなカテゴリ‐分けで、目からウロコ!と言う感覚でした.ここでは私はマイノリティ-!手話ができないという事は、会話ができないという事ですから、原始人レベル!ということなのね!私はここでは、北京原人??!!
しかし、手話って、世界共通語なのかしら??日本手話、ドイツ手話、英語手話とかないのでしょうか?????

拍手が手を打つのではなく、肩の上でヒラヒラさせるアクションでしたので、はじめはビックリ!!1曲目が終わったところで、1000人以上の人が いっせいに手をヒラヒラさせたのは、壮観でした!!

今回は、聴覚障害者の文化世界大会だったようで、ケルンの見本市会場内のホ‐ルで開催されたのですが、見本市会場のゲ-トないに1歩足を踏み入れたら、スタッフモお客さんも、皆、聴覚障害の方で、まず楽屋というか、ホ‐ルに入ること自体が、難しかったです。ドイツ語ができなかった、渡独当時の身振り手振りでしかコミュできなかった頃を思い出しました.
ドイツ人の仲間の一人は、ドイツ語が伝わらないと思うや、イキナリ英語を話し出したので、いまだに仲間内でからかわれています~!!

Evelyn Glennie という英国人女性で、聴覚障害者の打楽器奏者が居るのですが、彼女の Touch the SoundというDVDは、すばらしいです~!!お勧めです!!
笛吹童子 |  2008.09.23(火) 17:55 | URL |  【編集】

何だかつらい

昨日、あるワイドショーのコメンテーターが
「こんなことごときで(子どもの障がいのこと)悩むなんて・・・」という
発言をされていました。

私は仕事上、発達障害の子どもをもつ親御さんと接する機会が多いです。
発達障害をもつ子どもにも直接接します。

特に今回亡くなった子どもさんのように感情のコントロールがきかない子と
接するときは本当にパワーが要ります。ドッとつかれます。
すごく腹が立つこともあるし、イライラすることもあるんです。
それが毎日だったら・・・・。そう思うと、子育て支援をする立場の私でさえ
悲観してしまうこともあります。

このお母さんに何があったかはわかりませんが、
何も知らないコメンテーターなどが「障害ごときで・・・」と発言することが
私にはとてもつらかったです。

この事件が世間でどういう影響を与えていくのかな・・・と
気になります。

子育て支援=児童手当アップ
というようなことでは済まさないでほしい、今の政治。
何だか悔しい思いがします。
かんちゃん♪ |  2008.09.23(火) 23:24 | URL |  【編集】

これはビックリ!

> 拍手が手を打つのではなく、肩の上でヒラヒラさせるアクション

それで静かなコンサートだったわけですね。

手話は、国際共通ではないようです。
国や地域によって、同じだったり違っていたりするそうです。
僕も詳しくはありませんが…

> ドイツ人の仲間の一人は、ドイツ語が伝わらないと思うや、イキナリ英語を話し出した

これ!気持ちはわかります。
「え?じゃあ、英語なら通じる?」って思ったんでしょうか?
外国に行くと、疑似言語障害者になりますね。思たように伝えられず、ストレスが溜まり、行き過ぎると自暴自棄になったり。でも、その伝える経験が新鮮になり、逆にいろんな発見もあります。
山田亮 |  2008.09.24(水) 11:42 | URL |  【編集】

> かんちゃん♪

> 「こんなことごときで(子どもの障がいのこと)悩むなんて・・・」という発言

本当に、制度や支援やありとあらゆることが整備されて、「こんなごときで」と言えるような社会になれば理想なんですけどねぇ。現状では「こんなことごとき」なんて、とてもじゃないけど言えません。

「私は立派に育て上げた」と言い、「だからあなたも頑張れ」って言う人もいますが、人それぞれの事情の違いを加味すると、「頑張れ」ってのは、むしろ放り出してるように聞こえてなりません。

> 子育て支援=児童手当アップ
> というようなことでは済まさないでほしい、今の政治。

まったく、その通り。
もちろん経済的な安定も必要だけど、それだけではどうしようもないコトが、必要とされていると実感してます。講演でもその話しをよくします。
山田亮 |  2008.09.24(水) 11:48 | URL |  【編集】

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