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祇園祭山鉾巡行(前祭)を見てきました

2019.07.17 (Wed)

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京都に移り住んで、はや20年ちょっと。これまで、祇園祭の山鉾巡行は、たまたま通りがかった時にチラッと見た数回だけでした。今年は、やんちゃ村京都一周4分割マラニックその3(この時)の、鞍馬まで行く電車の中で、ラン友さんから、招待席のチケットを譲って頂き椅子席からの観覧となりました。

御池通りの市役所と反対側、つまり本能寺会館北側辺りの席で、街路樹の木陰になったり、たまに涼しい風が通ったりと、真っ正面から日差しを受ける北側(市役所側)に比べると、はるかに見やすい席だったと思います。9時30分過ぎに席に着き、そこから待つこと約50分。先頭の長刀鉾が河原町御池の角にやってきました。

北に向かったいた鉾が西に向きを変えるんですが、その辻回しのまぁなんと時間の掛かること…ではなく優雅なこと。おかげで後から来る鉾には、辻回しの時間に対する心構えができました。
 
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次に来たのは、今年の「山一番」を引いた蟷螂山。屋根の上のカマキリが動いてポーズを決める、動きのある山。

「南北朝時代、足利軍に挑んで戦死した四条隆資の戦いぶりが中国の故事「蟷螂の斧」のようであったことから、四条家の御所車に蟷螂を載せて巡行したのがはじまりといわれる」

とのこと。

芦刈山→木賊山(とくさやまと読む)→函谷鉾→郭巨山→綾傘鉾→伯牙山→ときて、

 
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9番目の菊水鉾。この辺りになると、座席も日が当たり始めだいぶん暑くなってきて、年配の観覧者は日陰に移動。すると、周囲がゴソッと空席に。後ろがいなくなり、ちょっと立ち上がっての撮影も問題なし。

菊水鉾→油天神山→太子山→保昌山→雞鉾→白楽天山→四条傘鉾→孟宗山→月鉾→山伏山→占出山→霰天神山→放下鉾→岩戸山ときて、
 
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最後が船鉾。最後の船鉾が通り過ぎたのは12時47分。2時間と20分くらいの観覧。全部で23の山と鉾が行き交い、どれも逸話や御利益の説明を読みながらで、アッという間。

逸話を振り返ると、中国の故事に由来するものもけっこうあるなと感じました。函谷鉾や孟宗山、白楽天山などは、名前にも表れてますし。そして装飾品である、前懸、胴懸にはインドやトルコ、ペルシャの柄も多く、多文化共生の様相。そういえば、引き手も一目で外国人とわかる人達も大勢でした。古来から、日本随一の国際都市だった京都ならではの、絢爛豪華な祇園祭山鉾巡行でありました。

ここまで見たので、27日の後祭の山鉾巡行も見てみようかな?と。

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ところで、祇園祭山鉾巡行の席に入ろうとすると、うちわやパンフレットなど一式が渡されるのですが、その中に、このような紙製の矛のような形のモノが。

上の山や鉾の画像にもチョコチョコ写っていますが、広げると、
 
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こんなチューリップハットになります。頭のてっぺんが焼けなくてはイイんだけど、中が蒸れ蒸れになりそう。そしてなんといっても、似合う人っているのか?という微妙な形。僕も、撮るだけ撮って、すぐに片付けました。
 
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