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荒尾市へ行ってきました

2016.02.09 (Tue)

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熊本県荒尾市へ講演の仕事で行ってきました。せっかくの機会なので世界文化遺産に登録された万田抗も訪ねました。

京都から熊本まで行くのに、どうしようか?と考えたのは、空路か?新幹線か?季節的に荒れることも、たまにあるこの時期、より確実な新幹線を選びました。しかし…乗り心地のよいN700Aといえども、岡山駅よりも西へ行くとトンネルが多くなるせいか、揺れるしウルサイし。車両の真ん中どころに乗っているにも関わらず。この調子だと、さらにトンネルの多いリニア新幹線はどんなことになるのやら…です。

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講演の準備をしながらだと、アッという間に博多駅。そこから鹿児島本線に乗り換えて大牟田の向こうの荒尾へ。JR九州の車両は個性的でイイねぇ。乗る電車はどの車両?という楽しみがあります。やってきたのはエース的な存在(僕が勝手に思ってるだけですけど)の813系電車。

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電車は福岡県内を走った後、佐賀県をかすめ、再び福岡県に入り、そして熊本県へ。久留米を過ぎるとだいぶん客が減り、大牟田でほとんどの客が降り、大牟田から終点の荒尾までは各車両ポツリポツリ。自宅最寄りの駅から荒尾まで4時間40分!着いたぁ〜!

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市役所の方のお迎え自動車に乗って、さっそく万田抗へ。せっかくなので、万田抗の見学ができる時間に到着するように、移動を組んだのでした。ちょうど小学校の下校時刻。ランドセルのカバーには「くまモン」。くまモンは、数多大勢のゆるキャラの中で、確固たる地位を確立している広く浸透している貴重な存在ではないかと思います。

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そんな子ども達の風景を眺めながら…やってきました万田抗。VIVA世界遺産!

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事前にいろいろ調べては見たものの、今ひとつわかりにくかったのが、この三池炭鉱専用鉄道の路線経路。地図があった!ネット上を探しても、地名だけで説明されているものがほとんどで、どの辺りを走っていたのか?が、ヨソ者にはピンと来ませんでした。

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いきなり「ん?!」なレンガの壁。「ブラタモリ」なら「!!」がつくところ。

上半分と下半分でレンガの積み方が違います。下はフランス積みなのに、上はイギリス積み。上半分が崩れたので継ぎ足したのか?はたまた積まれた時期が違うのか?

こんなマニアックなところを万田抗のガイドさんに聞かれ、その後はこんなマニアックレベルに合わせた説明をしてもらうことができました。

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少し入ると、坑内線路!鉄ちゃんは線路があるだけでウレシクなってしまうんです。一対の鉄の線が繋がっているだけで、ゴキゲンなんですからシンプルなモンです。

ここにも「!!」。このポイントのなんとシンプルなこと!可動域は一つだけ。これで十分、分岐できてしまうんですね。

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貯木水に写る第二竪坑櫓。白い鉄骨が不自然なように見えますが、つい最近まで赤茶けた錆だらけだったそうです。世界遺産の登録を目指した時期(と聞いたような)にキレイにしよう!となり、色も塗り替える話になったのですが、塗り替える場合はオリジナルつまり建設当時の色を塗らないとダメなようです。赤茶けた色の方が、趣があっていいと思うのですが、それは「加工」した色であってオリジナルではないのです。難しいですね。

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僕が一番興味をもったのが、このヘルメット2種。このヘルメットが2種類あることこそが、三井三池争議の痕跡なのです。三井三池争議は、僕が生まれる前の話だし「そんなことがあったらしい」程度の知識でしたが、いろいろ調べるうちに、いろんな面で現代にも通じる教訓を与えてくれるエピソードと知りました。

奥の黒い方が総評のヘルメット。手前の白い方が三池新労のヘルメット。労組が二分され流血の惨事にまで。イギリスの炭鉱でも例えば映画「リトルダンサー」でスト離脱への報復があったように、それはそれは荒々しい事態だったようです。案内してくれた方は三池新労寄りの方で、「家に総評の人間が乗り込んできて、日本刀を…」「しばらく学校に通えなかった」などの生々しい話も聞かせてくれました。

家事も同様ですが、もともと楽しい暮らしのために家事をする、暮らしを良くしたいから労働運動する…のはずが、いつのまにか家事や労働運動という手段に、プロが乗り込んできてそれ自体が目的化してしまう。労働運動にプロの運動屋が入ってくることで、待遇改善ではなくストライキを続けることが目的になってしまい、真の目的から外れてしまう。プロは離反者が出ると商売あがったりなので、「日和見」だの「裏切り者」だと罵り弾圧する。労働者の暮らしを守るはずの労組が、労働者を追い詰める。チャンと料理をしないと不幸になる!というような強迫観念に取り憑かれている人をみると、家事プロの功罪を考えずにはいられません。手段と目的を取り違える不幸は、今も昔もあっちこっちで起こっています。

万田抗の画像は、こちらにもアップしました(24点)。

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家賃タダ、水道タダ、電車もタダ、日用品や生鮮食品は炭鉱住宅内の市場で格安に手に入る、給料は銀行員や公務員の比ではなく、内定を蹴って炭鉱に来る人も…という万田抗の炭鉱労働者の暮らしを聞きながら、三の宮古墳にある下井手神社(三の宮神社?)へ。この神社は、武装石人で有名ですが、案内してくれた方は、お堂の残響を是非!と。何のことかと思ったら、↓の動画のようなことが。


残響音が独特なのです。パン☆ビヨヨォ〜ン、パン☆ビヨヨォ〜ンというおもしろい響きです。天井の傾斜の加減では?との話でした。

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そして、車は次にラムサール条約湿地に登録された荒尾湿地へ。ザンネンながら満潮時で、干潟らしい風景は見られず。向こうに見えるのは雲仙岳。雲仙を拝めたのでヨシです。

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ついでに日没の画像も。京都市で暮らしていると、普段、海を見る機会がないので、なんだか新鮮。寒いのも忘れて、写真を撮りまくりました。

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晩ご飯は、案内の方がオススメて下さった中から、一番ホテルに近いナノリン(NaNoRing)へ。この後、まさか!の展開が待っていたのですが、それは翌日のお話。

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泊まったのは、グリーンランド(デンマーク領のあの島じゃないけど)に近いホテルヴェルデ。スタンダードツインにゆったり泊まる!というようなパックだったせいか、やたらと広い部屋でした。広い部屋なのに落ち着かず、隅っこでチョコッと。

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部屋からはグリーンランドの観覧車がこんな感じに。夜はいろいろ片付ける仕事があったので、大浴場は朝に!と思っていたのですが…。

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翌朝、あんまり寒そうでなかったのと、町を偵察するのも兼ねて、チョイと海までランニング。迷った時は、この観覧車が目印。便利なホテルです。

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土曜日の朝、彼は部活へ行くのだろうか?野球部かな?僕も中学校は後半自転車通学だったのですが、やっぱりヘルメット着用義務がありました。しかも学校指定のヘルメット。ちなみに高校も自転車通学にヘルメット着用だったんです(T_T)。今のような通気性のいいヘルメットじゃなくて、ホンマに涙モンの格好悪さでした。ブレザー制服にヘルメット。今思えば、アレはなんの罰ゲームだったんでしょ?

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西に向かって丘を下る。鹿児島本線を渡れば、海まではあと少し。

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海辺にモスバーガーがありました。その名も「シーサイド荒尾店」。海からの風が強くて、身体が凍える寒さ。ココまでズッと向かい風。丘を下ってるのに全然楽じゃないと感じる風の強さ。海辺の町やなぁ。

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帰りは、追い風。丘を登っているのに、それを感じさせない軽やかさ。ランニングすると、どこでも何人かのランナーに出会えます。軽く挨拶します。ランナーはタイプが二つ。やたらと愛想のいいスポーツマンタイプと、返事のない一人になりたいタイプ。仮に4人見掛けるとしたら、最低でも一人は愛想のいいタイプに会えます。この日は4人に出会い2人と挨拶できました。

グリーンランドの近くで清掃ボランティアをしている人に遭遇。こういう人がいる町はたいてい大丈夫な町です。出会えてホッと安心。

で、ホテルに帰って大浴場へ!と思ったら、なんと朝は9時まででした。10時までと勘違いしていて、9時10分にホテルに帰ってきてしもたのです。わざわざ開けてもらうのもなんだし、部屋のユニットバスで身体を温めました。トホホ。大浴場があるから、このホテルを選んだのに…。

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講演会場は、荒尾総合文化センター小ホール。立派なホールでした。

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講演前の楽屋弁当は…なんと前の晩に寄ったナノリンのお弁当!なんともご縁のある中華料理屋です。この通りの満載弁当で、ザンネンながらご飯は食べきれませんでした。

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荒尾からの帰りは811系電車。1時間8分かけて博多駅まで。帰りもノンビリ乗りっぱなし。途中で九州新幹線に乗り換えるプランもあったけど、乗り換えるのが惜しくてそのまま乗り続け。

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博多駅隣接の博多デイトスでラーメンを。どこにしようかな?と思ってエスカレーターを上がったら、上がったところのお姉さんがベッピンさんだったので、そのまま一幸舎に吸い寄せられてしまいました。そして普通のラーメンを頼むはずが、なぜか黒ラーメンのボタンを押してしまいました。

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荒尾のお土産は…芋焼酎の「小岱」、小代焼きの湯呑み、万田坑手ぬぐい、万田坑ポストカード、万田坑フィナンシェ、荒尾名物ふくやまベーカリーのメロンパン。どっさり豪華‼︎

一泊二日の旅でしたが、自動車で観光案内してもらったり、ランニングしたりしたことで、短時間ながらも少し荒尾の町に触れられた気がします。講演も盛況だったし、旅行時間も楽しかったし、熊本は今のところハズレなし。
 
22:17  |  旅行  |  Comment(0)
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