FC2ブログ

学生のお父ちゃん

2011.10.31 (Mon)

一昨日、非常勤講師として教えに行っている看護学校の学園祭に行ってきました。

そんな学園祭の終了時刻が見えてきた頃、僕よりチョットだけ年上そうな男性の姿が。先生でもなさそうだし、「誰かな?」と思ったら、学生から「あたしのお父さん」と紹介されました。

小中高の教師なら、個人面談や進路相談で生徒の親と会う機会もあるだろうけど、大学や専門学校の教師をしていて、学生の親と会う機会ってのは、少なくとも僕の周りでは少ないです。ましてや非常勤講師の立場で学生の親に会うってのは、本当に稀なケースです(ゼロじゃないところが自分でもスゴいと思う)。

貴重なコトながら、ふと思いました。その学生は講義中よく居眠りしていたりして、決して授業態度のよろしい学生ではなかったし、レポートもギリギリでパスでした。進路についてもハッキリせず「大丈夫かいな?」という学生でした。でも、お父さんは明るく誠実そうな人だったし、何よりも父娘が仲良さそうなところを見て、なんか僕の一面的だった先入観がガラッと改訂&上書きされた気がしました。

どんな学生も、そこまで育てた親がいて、どんな仕事かはともかく働いて得た金を子どもの学費につぎ込んで、子どもの未来を応援してる親がいるんですよね。「コノヤロ~」というような態度の学生にも、「応援したい!」と思わせる学生にも、どこかに親がいる。その親の子ども達を短時間ながら預かり、社会に送り出して耐えうる人にする役目を負ってるのが教師というモノかもしれません。学生の親の姿を見ると、簡単に「もう知らん!」とも言えないなぁ~と思うし、ダメ出しをする時は一瞬でも親的な愛がないとなぁ~とも思いました。

同時に、それは教室の中だけではなく、日常のあらゆる場面でも言えるコトだと思います。他人に怒鳴ってる親の姿を子どもはどう見るだろうか?自分の親が邪険に扱われている光景をその人の子どもはどう見るだろうか?逆に、同僚から慕われている親であったりするとホッとすると思います。

そういえば「王様のレストラン」(第6話)でも、メートルの梶原さんと息子の藤吉郎君とのやりとりにもそんなシーンがありました。「あいつのために、どうしてそこまでやってやらないといけないんですか?」と言っていたソムリエの大庭さんを動かしたのも、きっと「息子さんのためなんです」というオーナーのひと言だったように思います。

学園祭でのあの仲良さそうな父娘を見ながら、自分たち父娘のことも考えました。ボチボチと加奈子の周囲の大人の皆様に、僕に変わって育ててもらう場面が増えてくる年齢になってきました。親のできるコトは限られてます。加奈子が死ぬまで僕はメンドウ見られません(たぶん)。そうした時に、周囲の人から愛情もって接してくれる環境があることを願ってなりません。その育んでもらえる環境を自分で得られる子になれればなぁ~と。

学園祭の中でも、あの父娘の場面は、僕の中で切り取られたかのように強く印象に残ってます。あの場面に出会えてよかった。
06:49  |  日々の出来事  |  Comment(0)
 | HOME |