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最期まで見届けるのが教育

2011.08.27 (Sat)

今日は、週に1回出掛けている看護専門学校の講師会議でした。

ここ数年は、講演日程と重なったりして参加してなかったのですが、今年は時間が空いていたので参加しました。例年、各学年や講師からの講義の様子報告や要望や意見交換で終わっていたのですが、今年はチョットした専門家による講座も行われてました。

「若者の成長・発達、発達障害 入門編」

と題した講座。内容は社会福祉科目の担当者としては、知ってることが多かったのですが、最後の最後に「ん~」と考えさせられる問題提起がありました。むしろ、そこをメインにやってくれると、僕も学校関係者も臨床関係者も唸る内容になったと思うんです。

その内容とは、こんなモノでした。学校関係者は、発達障害のみられる学生でも、とりあえず卒業させること、そして進学なり就職させることが主眼になる。それはわかるんだけど、就職してからどうなるか?については、あんまり関心を払ってないような気がする。職場側の葛藤はものすごい。どこも余裕がなくて、知っていても十分なケアができないまま、扱いに困り果ててしまう。それは障がいとともに生きる本人にとっても不幸なことだし、職場にとってもシンドイ。それに教育機関がノータッチでは、これまた教育機関のためにもよくない。という内容です。

講師の大半が、臨床から期間を区切って教えに来ている学校なので、当然、この問題への共有度は高いようでした。

もしも、一般的な経済学部や文学部、理学部や工学部なんかだと、かなり広範な進路選択が可能になるんだけど、看護学校という、他の選択の余地がほとんどない中では、卒業後の云々という話はキビシいなぁというのが僕の率直な感想です。

軽度の発達障がいなら、製造業や農業などで能力を発揮できる機会もないわけではないと思うんです。理解のある経営者もボチボチと増えてきているような気がします。

ただ看護など対人サービスの現場は、人並み以上のコミュニケーション能力を必要とする(はずだ)し、イレギュラーへの対応能力も問われます(配属部署にもよるけど)。「あなたは看護職には向いてない」と言うのは簡単だけど、それを言うならその後のフォローを親身になってする必要があり、その覚悟がないからそれも言わないのかな?と思ったりもします。もちろん最後通告をするのではなく、「なんとか現場で役に立つ人材に育てたい」という意欲も教育機関にはあるのだとも思いますが。

「未診断、未治療の学生もけっこういる。まずは診断してもらって欲しい。それは決してレッテル貼りのためではなく、診断できれば対処のしようも出てくるから」と仰ってました。

難しい問題ですが、だからといって「もう知らん」と投げ出していい問題ではありませんので、心の片隅に置いておきます。
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