FC2ブログ

ダイバーシティとワークライフバランス

2007.07.28 (Sat)

午後から、WWN主催で株式会社クオリアの荒金雅子さんの講演「ダイバーシティとワークライフバランス」を聞きに行きました。

「ダイバーシティ(多様性の保障)」という言葉は、1997年に大学院の社会福祉援助論の講義で、その言葉を聞いたのが最初でした。アメリカ人の講師だったので、おそらく当時盛り上がってきた言葉を使って、日本での講義にも使っていたのかもしれないです。

ダイバーシティ浸透のプロセスは「抵抗」→「同化」→「分離」→「統合」だそうですが、これはマイノリティー問題と同じですね。修士論文で外国人労働者の医療保障問題について書いたので、このプロセスについては、当時の復習でした。意外なところで役に立ったなぁ。

この「抵抗」→「同化」→「分離」→「統合」というプロセスは、夫の家事参加にも起こることです。
「勝手にせんといて(抵抗)」
→「するなら同じようにして(同化)」
→「私、掃除は苦手やから、そっちをお願い(分離)」
→「2人とも一通り家事ができると、アイデアは二倍、手間半分やね(統合)」
ねっ!同じでしょ?(ここだけタメ口)
つまり、家でこのトレーニングが出来ていると、組織でも実践できたり統合のイメージが作りやすいと思うんです。少なくとも2人でできてないと、大人数になった時はもっと難しいと思います。

これは家事場面でいうと、右のとおり「自分がしている家事そのままを、他人に期待するのは無理」なので、そのためには、まず
1.「省力化して整理した必要最小限の家事」と自分の「得意な家事」を分類します。
2.次に、下の必要最小限の家事部分をより少ない労力で家事運営できるように情報共有をすすめます。
3.一方で、より少ない力で台形部分を満たす分、分離した得意な家事を存分に伸ばす力に注げるようにする。
まさに、このプロセスです。

1.の「分類」は、クリロン化成株式会社が育児休暇バックアップを整える際に、「職務分担表」という育児休業を取得するときや仕事を見直し、担当業務について単純作業と専門的業務に分け、業務内容・進行状況などを細かく書き出すシートを作成したという、このケース(「大阪府いきいき企業サーチネット」より)と同じです。

男女共同参画とワークライフバランスは、「男性と女性」を横軸に、「ワークとライフ」を縦軸にすると4つの象限が作れますが、どうしても「男性とライフ」の象限だけが抜けます。例えば、男性がライフにもっともっと参画するようになると、上のような多様性を確保した組織作りの家庭版が実体験できます。家事体験が活かせる事例は他にも多数ありますが、長い長い記事になりますし、おそらく普段話している講演と似たような内容になると思います。つまり、書ききれません(いつか書ききるつもりです!)。

ワークライフバランスについて、今日もひとつ課題を感じたのは、やっぱり評価システムについてです。時間や量ではなく、質を評価できるシステムにならないと、ワークライフバランスの定着は難しいと思います。

講師の荒金さんは、WWNの越堂さんが気に入った!というだけあって、エネルギッシュでアクティブな方でした。でも、「どや!」という感じではなく「一緒に考えていきましょう」というような感じに見えたのは、やっぱり多様な領域で仕事されているからでしょうか?いつか、一緒に仕事できるようになるには、僕がもうちょっと高いステージに上がらんとアカンなぁと思いました。
23:58  |  仕事ネタなど  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

「無認可保育園」という表記について

2007.07.28 (Sat)

園児が送迎車内で熱射病死、遠足後3時間放置か…北九州

プロとしてあるまじき過失です。園児の親の無念を想像すると、どう表現して良いのか?と思います。


ただ、この記事を読んだ人の中には「無認可保育園にわが子を預けたりするからこんなコトになるんだ」という人もいるかもしれないので、敢えて説明させてもらいます。

まず「無認可保育園」というのは、正式な組織概念ではないはずです。正式には「認可外保育園」だったはずです。厚労省の表記は「認可外保育園」です。なにが「認可外」かというと、園庭の広さや給食施設、規模や定員と保育士の数、保育時間の設定など、様々な保育園の認可設置基準の中の一つでも満たしていない場合は「認可外」になります。国の基準は満たしてないけど、自治体の基準は満たしていて補助を受けている「認可外保育園」もあります。

「基準を満たしてないんだから、やっぱりアカンやん」というご意見もあるでしょうが、例えば、親が夜勤する場合、夜中に子どもを預けようとすると、その保育園は「認可外保育園」になります。一般的な「認可保育園」の場合、夜中の保育は時間設定外になるからです。働き方の多様化は進んでいるのに、「認可保育園」の多様化はすすんでないのです。

例えば、駅ビルの中にある「駅中保育園」や「駅前保育園」、病院の中にあったりする「院内保育園」なども園庭がない場合が多く、「認可外保育園」になります。例え、近所に大きな公園があったとしても園内ではないのでアウトです。もっと必要度の高い、「病児保育園」も「認可外保育園」だったような気がします(確認中)。病児を預かるコトを標準にすると、園内の子どもに感染させまくるコトになりますよね。

「親にみてもらえ」「そんなにしてまで働かなアカンのか?」「子どもを預けて遊んでるんじゃないのか?」などなど、いろんなコトを聞きます。確かに、子どもを保育園に預けて夜遊びする人もゼロじゃありません。

でも、例えそうだとしても、預ける金額を考えると、決して割りの良いものでもありません。「認可保育園」の場合は、「応能負担」で所得に応じた保育料設定になってますが、「認可外保育園」の場合は、「応益負担」で保育サービスの時間や食事の有無などの内容によって、保育料が決まります。当然、夜遊びする時間帯の保育料は高いです。応能負担だから、どうしても必要とわかっていても、「それ以上」の保育サービスを提供しにくいという提供側のジレンマもあると思います。

たまには、子どもを離れてリフレッシュすることは大切です。子どもとズーッと一緒だと、親にも子どもにも良い結果にならないと思います。「実際に」「今の時代に」子育てをしてみると、そのタイヘンさはよく分かると思います。梅宮アンナの子育て論に非難囂々ですが、僕は梅宮アンナの意見もちょっとわかります。

おっと、話題がそれてきてます。
「認可外保育園」は今の子育て世代にとって、とても大きな役割を果たしています。「認可保育園」と「認可外保育園」の両方を使って子どもを預けないとやっていけない親も大勢います。それはひとえに「認可保育園」が量的に不足していることにも影響しています。質も「認可外保育園」の中には、ずば抜けてイイ環境の保育園もあると聞きます。障がい児と一緒に過ごせる保育園は、認可をとりにくいと聞きます。おまけに、「認可保育園」の場合、現在は、厚労省のお達しで、だいたい定員の120%くらいを受け入れないといけない状態になってます。「認可保育園の方が質がイイ」とも一概には言えないところです。

つまり、「認可保育園=良い、認可外保育園=悪い」というモノではないというコトが言いたいのです。

ですが、「無認可」という言葉を使うと、どうしても「無許可=違法」というニュアンスが伝わります。これでは、「そんな時間に子どもを預ける方が悪い」「そんな保育園に預けるなんてどうかしてる」というイメージに行き着きやすくなるんじゃないでしょうか?

「無認可保育園」という表記は、せめて正式な「認可外保育園」と表記するべきだと思います。今風に言うと、「規制緩和保育園」「自由設置保育園」とも言えるかもしれませんが、こりゃ「良く言い過ぎやろ」という気もしますが…
11:18  |  家事・子育て  |  Trackback(0)  |  Comment(0)
 | HOME |