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鳥取県八頭町へ

2022.11.14 (Mon)

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講演(参照)で鳥取県八頭町へ旅行しました。京都駅からは特急スーパーはくと。智頭急行線が開通するまで、京都から鳥取へはどうやって行ってたんだろ?という想像が難しくなるくらい、京都や大阪からの鳥取行きでは重要な特急になっている今日このごろ。調べてみると1994年年末12月3日の開通を迎えて、すぐに1月17日の阪神淡路大震災があり、京阪神からの鳥取直行便が運転できないという自体に。初年度の収支は大赤字だったそうな。

そんなスーパーはくとに、鳥取駅までのチケットを持って乗ったわけだけど、講演用のスライドに八頭町の駅「郡家」の駅標の入った画像が欲しくなり、急遽、途中下車。

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まずは、この「読めそうで読めない駅名」の入った写真を自撮り。そして、スーパーはくとの車内で調べたところ、郡家駅から鳥取駅へはスーパーはくとの到着の9分後に、若桜鉄道からの乗り入れ車両による因美線の列車があるので、そちらのホームに向かう。順番はこの逆で、その9分後の列車があるのを確認できたから、郡家駅で降りたんですけど。地方の路線だと、下手すると2~3時間くらい次の列車が来ないこともよくあるのです。

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若桜鉄道の車両「隼ラッピング車」が前で

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後ろは「昭和」という2両編成。

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外観からもわかるけど、内装もコテコテの水戸岡デザイン。

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そして到着した何度目かの鳥取駅。乗り入れている全線が非電化路線(ディーゼル車両で運行)なので電車を走らせる架線がなく、本当にスッキリしてます。

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鳥取駅前では、翌日から始まる選挙戦に向けて、某政党の候補者の演説をしてました。

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鳥取駅前のこのアーケードドーム。いつ来ても印象的です。

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11月12日の鳥取での日の入りは16:59と事前に調べていたので、「もしかしたら間に合うかも!」とタクシーをひらって鳥取砂丘まで。今回で5回目の鳥取訪問だけど、鳥取砂丘にはまだ一回も行ったことがなかったので、今回こそ!で行ってみました。片道2,350円でした。行きのタクシーで「帰りのタクシーってありますかね?」と聞くと、「ん~なかなか捕まらんでしょうね。私、待ってますよ」と言うので、「じゃぁ、お願いします」でした。

なんとかギリギリ日が沈む前に砂丘に到着。そこから、海岸側まで駆け下りて駆け上がって…最後は歩きで砂丘を登ると、目の前は海。

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かろうじて、風紋が残った場所もありました。朝一番に行くと、キレイらしいですが、さすがにそんな時間はないだろうし、今回はこれで満足。

砂丘会館前の駐車場で待ってくれていた、タクシーに乗って駅前へ戻る。帰りも2,350円。時間を金で買ったと思えば、こんなモンかもしれませんが、タイのバンコクでのタクシー料金に慣れてしまったせいか、払った瞬間は「高いなぁ」という印象でした。


晩ご飯は、2014年の鳥取県岩美町での講演の時(この時)にも寄った「味処くさかべ」へ。コロナ禍でも店は続いていました。それだけでも感激。8年前も訪れたのは11月でした。大将は前よりもよく喋る人になってました(たまたま?)。若旦那がいない代わりに娘さんらしき可愛い子ちゃんと、鳥取大の学生バイト君(彼は大阪の寺田町出身だそう)で和気あいあいでした。

「今日のおすすめ」ボードの一番上にあった「もさえび」に興味を惹かれ注文。「もさえび」とは「猛者えび」と書くらしく、日本海側で採れるクロザコエビのことだそうです(情報源)。傷みやすいので地元でしか食べることができないそうで、その美味しさを堪能しました。

しばらくすると、隣には地元の常連さんらしいお兄さんが座って飲み始める。そのお兄さんと大将が、手書きメニューに合った「親ガニ」について話しているのを聞くと、それが気になって仕方がない。どうやらとても貴重なカニでしかも美味しいらしい。隣のお兄さんが頼んだのを見て、「僕も」と便乗。


出てきたのがコレ!そんなに大きくはないけど、小ぶりの殻にほぐされた身がギッシリ。そして、お腹には卵がこれまたギッシリ。数の子を食べているような食感でした。こんな贅沢してエエんやろか?と思うくらい。シーズンも合ったし、となりのお兄さんがいないと頼まなかっただろうし、親ガニを食べることができたのも、なにかのご縁でしょう。

そのお兄さんといろいろ話しているうちに、「あなたは一体何者?」という話になり、「サイン書いて」と頼まれたり。お兄さんが、「あ、せっかく鳥取に来てるのなら、ここに寄って!」というのが、着ていたTシャツの背中にあった日乃丸温泉

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で、さっそく行ってきました。

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大阪での一人暮らし中、銭湯通いを約10年していた僕にとっては、懐かしい雰囲気。

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木札の下駄箱に靴を突っ込み番台へ。コロナ禍の今ドキ風で券売機で入浴料を払う。450円。タオルは160円で買い取り。「熱いですよ」と聞いていたので、学生時代に通っていた銭湯の中でも一番熱かった「よさみ温泉」をイメージしていたら、一番近所の「山ノ内温泉」の熱い方と同じくらいで、意外と普通でした。けっこう熱いと言われる温泉でも、大丈夫なのだと知りました。

泉質は塩味。その塩味の湯船だけ。蛇口から出てくるのも塩味。塩味を身体にまとったまま出てきます。

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で、風呂上がりにはコーヒー牛乳。そしてここは鳥取。大山の牛で作る「白バラ」です。

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腰に手を当てて、グイッと飲み干す。学生の頃に銭湯通いしていた頃は、銭湯のコーヒー牛乳やフルーツ牛乳を飲んだことなかったですけどね。

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すっかり温まって、ホテルに帰る道すがら、見慣れない自販機があるので、よく見たら…たばこの自動販売機!もう日本中からなくなったのだと思っていたら、残ってるのね。こっちにもあるし、あっちにもある。意外と鳥取市内はたばこの自販機がまだたくさん残っているのかも。そういえば、僕の知ってる鳥取県人は喫煙者が多い気がする。

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講演が終わって、帰ってきた京都駅。京都向きはナマズのような、特徴的な顔のスーパーはくと。鳥取向きは普通の顔。

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そして、近鉄ホームに向かう階段を降りたところの、JR東海の切符売り場では、ディズニーランド並の長蛇の列。紅葉を見に来た観光客の皆さんでしょうか?全国旅行支援の影響でしょうか?メチャクチャに混んでました。

京都は、新型コロナ感染拡大前には、オーバーツーリズムと言われていました。それがコロナ禍で一転、どこも閑古鳥。そして昨日はこの状態。欧米やアジアからの観光客もボチボチと見かけるようにはなったけど、それでも、まだコロナ前ほどではありません。でも、この状態。きっと町中はタイヘンなことに。一方、中国はまだゼロコロナ政策を維持中。その中国からの観光客も来るようになったら、もうパンク間違いなし。つまり、コロナ禍中、京都はオーバーツーリズム対策をなんにも進めてなかったようです。


 
20:22  |  旅行  |  Comment(0)

バンコク旅行(お寺巡り)

2022.11.07 (Mon)

バンコク旅行記はまだ終わってません。バンコクのそれも旧市街側で滞在していたので、わりと近いところに有名な寺院がありました。「ワット・プラケオ(エメラルド寺院)」「ワット・ポー(涅槃仏寺院)」「ワット・アルン(暁の寺)」がバンコクの三大寺院といわれていますが、その中のワット・アルンとワット・ポーを巡りました。

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ワット・アルンへは、泊まっていたUncle Loy's Boutique Houseから歩いて向かいました。途中、寄り道しながらウロウロということで訪れたのが、ここ。詳しい説明は分からなかったけど、なにやら偉いお坊さんのような佇まい。

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途中、道路脇の屋台から漂ってくる美味しそうなスープの香りに心惹かれながら、ワット・アルンまでたどり着きました。

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遠足?修学旅行?とにかく制服の一団と遭遇。この写真を撮っていたら、撮影係の先生に、「あなた!シャッター押して」と頼まれ、急遽、先生を含めた彼らの撮影係をすることに。

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グルッと一周した後、大学の先生っぽいタイ人女性に「撮ってあげるわよ」とお申し出があったので撮ってもらいました。なんかの学会があったのか、それっぽい人達がポツポツといました。

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ワット・アルン磨き隊。訪れた一週間前くらいにバンコクのチャオプラヤ川沿いで、かなり広範囲で氾濫したらしいので、その処理かもしれません。それとも、日常的な掃き清め作業なのかもしれません。いずれにしても、キレイなお寺です。

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こちらは、その訪れた日の夜、対岸からのワット・アルン。ライトアップされ、それが川面に映るという、良い風景でした。

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ワット・ポーへは最終日に訪れました。ワット・ポーといえば巨大な寝転がった仏像が有名。

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足の裏を撮りたかったんだけど、残念ながら、工事用の足場があり、引いて撮れず残念。広角で撮っては見たものの…でした。

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ウェルカム・トゥー・ワット・ポー!を後から気が付く。スペイン人ソロ観光客とお互い交代で撮って記念撮影。

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こういう屋根の作りに、ザ・東南アジアの寺院!という印象をもちます。

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ワット・ポーとは、マッサージが有名らしいですが、ヨガのような「ルーシーダットン」も有名です。

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このような像があちこちにあり、それぞれQRコードが付いています。それを撮ると、

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↑のような解説がスマホに出てきて、それに沿ってポーズを決めるというものです。

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ヨガを少しでもかじったことがあれば、「あぁ、あのポーズね」とか、呼吸法やそこまでの体の持っていき方など、だいたい解説がなくても、できると思います。

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これは難しい。
一周回る頃には、すっかり心身ともに「整う」感じです(ホンマかいな?)。

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そして、ワット・ポーには猫がたくさんいます。バンコク中、あっちこっちに猫はいますけど、ここは特に多かった気がします。ヤツはボスっぽかったです。

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小さな猫もいました。

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これはベルギー人女性のソロ観光客に撮ってもらいました。もちろん交代で撮りました。ベルギー人といえば!の「エルキュール・ポワロ」が通じなかったのが、ちょっとショック。改めて、フランス語での発音を調べると、全然「エルキュール・ポワロ」なんかじゃないやん!と今知りました。そりゃ通じないわ。「ぇふきゅぅ・ぷぁほぅ」な感じに聞こえるんですけどね。むしろ、英語的な「はーきゅぅ・ぽぁろぉ」の方が通じたかな?

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ところで、タイは暑い。そんなの誰でも知ってますが、暑いと必要なのが水。ワット・アルンは、入場料を払うと、券と水を渡されます。ワット・アルン帯付きの水。

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ワット・ポーは、入場料を払っても券だけです。で、出る前に、アレ!こんなのがある!と気が付きました。

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入場券のバーコードをかざすと、水が出てくる自販機。ワット・ポー帯の水。お知らせも何にもないので、もしかすると、気付かずに帰る人がいるかも。皆さんお忘れなく。

21:45  |  旅行  |  Comment(0)

久しぶりのBBQグリル

2022.11.04 (Fri)

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昨年の12月から、村上サロンは引っ越しのための仮住まい家族に貸し出していたので出入りできず。その家族が、10月末に新居へ引っ越したので、BBQグリルなどを本宅に移動させました。

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さっそく、久しぶりにBBQグリルを使って、料理しました。村上サロンでしかBBQグリルを使ったことがなかったので、いろいろと新鮮。天気も良かったし、気温もちょうど良いくらいだったので、気持ちよくBBQできました。

今回は、試しで使ってみたのですが、久しぶりにしてはまあまあの感覚でした。慣れない場所で作業するのは、タイヘンです。結果、小道具などの収納場所がないので、新たに外置き用のコンテナを買いました。足元にあった植木鉢も片付けました。


ちょうどイイ感じに火が通って、美味しかったです。だいたい最初は、良いんです。油断して、だんだん下手になるのが、いつものパターン。

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日が暮れてから、和子はんのステーキも焼きました。手元や肉の焼け具合を見るのに、撮影用のLED照明が役に立ちました。僕は、アンガスビーフの中でも安い肉でしたが、和子はんのは脂肪分の少ない部位でしかも国産牛。僕は、赤みの肉肉しい肉が好きなので、アンガスやオージーでも美味しく食べられます。

同じ料理でも、食べる場所を変えると、ちょっと違った趣になります。マンネリメニューを解消するには、メニュー自体を変えるのが王道ですが、食べるスタイルを時々変えてみるというのも、方法としてアリです。ベランダで食べたり、庭で食べたり、キッチンカウンターで食べたり、立ち食いしたり。
 
23:28  |  日々の出来事  |  Comment(0)

バンコク旅行(宿泊とそこから…)

2022.11.02 (Wed)

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今回のバンコク滞在。6泊したうちの前半2泊と後半2泊の4泊をUncle Loy's Boutique Houseに泊まりました。もともと後半2泊は、旧市街のドミトリーで泊まろうと思っていたのですが、あまりに最初の2泊が快適だったので、ドミトリーをキャンセルして予約を入れた次第。

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最初に泊まったのは、一階のBANANAルーム。初めてのバンコクの宿。到着したのは、空港からの渋滞に巻き込まれて夜になってしまったので、周囲の様子はわからず。タクシーでホテルの前までドンと着いたので、ますますわからず。呼び鈴を鳴らすと女将さん(ベブさん)が出てきて「Welcome」してくれました。部屋に通され、一通りの説明。まずは腹ペコなので、晩ご飯を食べにフェリー乗り場へ。

その間に、息子のガスさんがトレーニングから帰ってきて、支払いやらパスポートチェックやらの手続き。

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シャワー。やや弱めの水圧だけど、バンコクはだいたい圧が弱めらしい。

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湯沸かし器。リンナイ製です。ダイヤルを右に回すとお湯になる。温度調整もできる。昔、台所にあった瞬間湯沸かし器みたい。

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そして、タイのトイレと言えば、このホース。渡航前は「上手く使えるかな?」と心配だったけど、慣れると快適。トイレの汚れも、これで洗い流せます。寺院なんかで見かけたクラシカルな手桶タイプのトイレは結局試さずじまいだったけど、僕が行ったところは、たいていこのホースタイプでした。なんにも問題なしでした。

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翌朝のロビー風景。

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ガスさんがコーヒーを手挽きで注いでくれています。ちなみに、ガスさんは、トレイルランナー。マラソンもするそうで、ベストはサブ3.5。僕が着ていたホノルルマラソンのTシャツを見て、「お!それは!」から話が始まり、いろいろレース話をしました。

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朝のロビーにいるこの時間が、なんともユッタリしていて、居心地がよくて、後半2泊を変更したのでした。

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2階への階段からロビー方向。ずいぶんおしゃれな建物です。メンテナンスもいい感じに入っていました。

あいだの2泊はチャイナタウンのホテルに泊まりました。ここはここで良かったのですが(とくに立地は下町の路地裏好きには最高!)、バンコクはたいていどこへ行っても人が多いので、朝晩くらいは静かなのも良いなと思って、UncleLoyHouseにしました。

「戻ってくるのなら、大きな荷物はこっちで預かっておきますよ」とのお申し出で、娘の物資輸送に使った大きなバッグは、UncleLoyHouseの事務所で預かってもらえました。身軽にチャイナタウンに行けてよかった。あの路地裏をゴロゴロバッグを引きずって行くのは、なかなかタイヘンだったと思います。

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で、後半は2階のMANGOルーム。BANANAと同じ値段、同じ広さ。全部で6部屋のUncleLoyHouse。前半は、家族連れのタイ人や、近くのシリラート病院に入院する息子の看病で泊まっていたお母さんなどが同時に泊まっていました。家族連れのパパさんは、僕が「サワディクラ〜ップ」というと、ひと目で分かるのか、「こんにちは〜!」と声をかけてくれる陽気な人でした。入学式?入社式?かで、えらくフォーマルな格好した娘さんと一緒でした。

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後半も朝はココでのんびり。それにしても、朝は、パンとコーヒー、ソーセージと卵が出るのですが、必ずフルーツの盛り合わせが出てくるんです。それに加えて、ココナッツマンゴーが付いていたり、野菜炒めやパッタイが付いてきたりと、毎日山盛りでした。さすがに、食べすぎて、苦しい時もありました。日本でも、田舎の友達のお母ちゃんや、義母など「お腹へってない?食べて食べて!これも食べて!」というあのノリに近いです。どれも美味しいのに、断ったり残したりするのが残念でした。

で、ゲストハウスのサイトをよく見たら「B&B」とあるではないの。そりゃ朝ごはんに力が入ってますわ。帰国後知りました。

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後半の2泊は、僕以外に、女将のベブさんの旧知のお友達だというマレーシア人女性が泊まっていました。で、後半1泊目は、「一緒にどう?」ということで、女将さんにマレーシア姐さんと僕が、晩ご飯をお呼ばれしました。旅行中にその土地の家庭のご飯を頂ける機会というのはなかなか無いですが、今回はラッキーでした。

食事会は、このマレーシア姐さんがよぉ〜喋る人で(おまけに聞き取りやすいイギリス英語)、いろんな話題をアレやコレやと楽しい時間でした。
「ところで、リョウは子どもいるの?」
「娘が一人」
「どこで暮らしてるのよ?」
「すぐそこ」
「え?なにそれ!?明日連れてきなさいよ!」
という話になりました。

こういう機会を与えてもらい、本当にありがたいことです。うれしいホスパタリティーです。

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で、翌日、娘を連れて行くと、アレやコレやと話をしたなかで、娘が「今、住んでるアパートが狭くて…」という話になり、急遽、女将さんが、加奈子のために知人のアパートオーナーに電話して、交渉してくれました。

話の流れから推測するに
オーナー「え〜外国人が入るのか…メンドウやなぁ」
女将「外国人って言っても、タマサートの学生よ、チャンとした人だし、書類は私が書くわ」
オーナー「あぁそう、まぁ、それやったらエエんやけどね…」
という感じのやり取りでした。女将さんグイグイプッシュ。内容はタイ語だったけど、圧は伝わってきました。

で、先月(10月)末に、そこのマンションに空きができたらしく、昨日ベブさんと一緒に内覧してきたようです。娘から送られてきた部屋の写真を見ると、今の所よりも遥かに広い。それなのに、家賃はタイ人向け価格で、今の3分の2。今月中に内装替えのリフォームをするそうで、来月(12月)初旬には引越し!になりました。

ベブさんが外国人入居の保証人にもなってくれるそうです(この政府に提出する書類がかなり面倒で、家主は割高家賃を求めるらしいです)。いやもう、ここまでしてくれるとは、本当にアリガタヤアリガタヤです。バンコクのおっかさんができた感じです。こちらかもなにかお礼を送らないと。次に行く時にお土産を持っていかないと!

今回、一番の目的は、娘の荷物を届けるというミッションでしたが、予想外の展開があり、行った甲斐がありました。

ふと、思ったのですが…
先日、元陸上選手の為末大氏がTwitterで「日本は『なにかあったらどうするんだ症候群』になってる」と発信していましたが(この投稿)、「なにか」は良いことも起こるのです。「なにか」は悪いこととは限りません。良い流れがあるなら、それに乗れば良いだけのことです。せっかく「ご飯一緒にどう?」と誘ってくれたり、「アパート探すわよ!」と申し出てくれているのを、「なにかあったらどうするんだ!」で断るのは、流れに反します。予想外のコトが起こることを危惧してチャンスを逃すよりも、「なにかあっても、命ある限り、全部話のネタ」と捉えるほうが、「この先、どうなる?(ワクワク)」だと思いますし、実際、良い結果も呼び込めると思います。「なにかあったらどうする」で、結局、イイことはなんにも起こらなかったのが、平成から令和の日本ではないかと思います。

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というわけで、前左から、僕と娘と女将のベブさん。後ろが息子のガスさんとマレーシア姐さん。本当に、楽しくも素敵な時間をありがとうございました。

僕にとってよかった旅は、人との良き出会いがあった旅。つまらない旅は、行った・見た・食べた・撮っただけで誰とも交流できなかった旅。今回は、出会い多き旅で本当に良かったです。

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たぶん、次にバンコクへ行くときも、ここへ泊まると思います。
 
16:05  |  旅行  |  Comment(0)

バンコク旅行(鉄道編)

2022.10.31 (Mon)

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バンコクに到着して、まず乗ったのが、このAirPort Rail Link。空港の案内に従ってグングン歩いていくと、いつのまにか乗り場に着く。編成は短いけど、待ち時間ほぼ無し。すでに満席。少しずつ席が空いて、2駅目くらいで座れました。多くの人がMRTの乗り換えのあるMakkasan(マッカサン)で降りました。僕は終点のPhaya Thai(パヤータイ)まで乗車。

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Airport Rail Linkは全線高架なんですが、その下にも線路があって、こちらはノンビリな感じです。小綺麗なエアポート線からいきなり、この風景。この落差に、バンコク到着早々戸惑いました。

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線路脇には露天や夜店が並んでいて、列車が来ない時は線路内も好きに人がウロウロ。この感覚。今となっては、おおらかでイイなぁと思うけど、着いて早々は「なんてメチャクチャ」と感じたもんです。

今回、鉄道はバイタクや渡し船に比べると、はるかに乗っていません。最寄りの駅が遠かったというのもあるし、そもそもそんなにアクティブに移動してないからです。もともと僕の旅行スタイルは、一日一箇所程度の訪問でノンビリ。そんな中、チャイナタウンに泊まった朝、散歩をしながら地図を見ると、近くに駅がある。そんな目的地とせず歩いていた先にあったのが、バンコクのフワランポーン(クルンテープ)駅。
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立派な建物!入り組んだ小道の多いチャイナタウンのはずれを歩いていたら、運河にでて、そのまま上流に向かっていたら、視界の広がる空間の向こうに、ドンとこの建物。

昨年(2021年)年12月23日には、運用を終えるという話も出ていたフワランポーン駅。それが一転、運用継続となり、僕が訪れた10月もまだまだ活躍していました。

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欧州のターミナルで見かけるようなドーム駅。そして、タイ国鉄は、この駅よりも南には線路が伸びていない、まさに起点であり終点でもある駅。

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HID型ディーゼル機関車「4503」!メイド・イン・ジャパン!日立製作所製!!頑張ってました!重量感あふれるイカツイ直線デザインに赤・黄のアクセント。もしもコレが全面漆黒だったら、黒ベースに銀枠取りなどだったら、さらにヘビーメタル感がでたかもと思うようなデザイン。

駅の中には自由に出入りできます。入場券という発想がありません。好きに入って、撮って、好きに出てが可能です。撮り鉄には夢のような空間。そして、お気付きのとおり、ホームは欧州の駅並みに低いです。

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機関車の停まっているホームの向こうにも客車。

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HID4503機関車の牽引してきた客車には寝台車も含まれていたようで、シーツが出されていました。ホームで作業するんですね。

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フワランポーン(クルンテープ)駅の車止め。ここぞ、タイ国鉄の起点であり終点の地!と大げさに言いながら、ちゃんと調べもしてないので、なんとも言い切れませんが…Wikipediaによると「タイ国有鉄道の主要幹線4路線の起点駅として位置づけられている」ということなので、ハズレではなかったようです。

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こちらは、ドームから外れた西側ホーム。こっちの方が、人の行き来は多かったような気がします。時間帯のせい?
この駅の南橋に鉄道博物館があったと知ったのは、帰国してから。寄ればよかった!次の時の宿題です。

チャイナタウンを離れて、チャオプラヤー川西側に宿を移した後、これまた歩いて訪ねたトンブリ駅(トンブリー駅)。こちらは最初から地図で見て、目的地として訪れた駅。

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バンコク旅行(船編)」でも使った地図をもう一度。この地図のバンコクの左にあるのがトンブリ。確かに西と南に向かう線路の起点になっている。

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シリラート病院の敷地中を通り過ぎて、チャオプラヤー川の支流まで出て、そこから西へ。これまた、ここより東には線路がない!という車止め。以前は、この手前に大きな駅があって、西部南部方面の起点駅として機能していたようです。

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錆びた線路と周囲のゴミはともかく、枕木は今風のモノ。敷かれたのは比較的新しい(もしくは更新された?)。

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どんどん西に歩いていくと、機関区らしきものが向こうに。真ん中の「4213」はフランス製のAHK型、その左「4413」もフランス製のADD型。ところが、右にちょっと見えている機関車は、ナニモノなのか判別不能。こんな機関車タイにありましたっけ?

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貨車の向こうにディーゼル機関車と客車の姿が見えてきました。

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GE型ディーゼル機関車「4014」と客車。客車のサボ(行き先板)を見ると、Ratchaburiからの客車のようでした。

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整備のおじさん…と思ったら、意外と若そうなお兄さんでした。

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トンブリ駅舎。このホームにだけ屋根があります。車内清掃の人の待機場があったり、トイレがあったり、カフェアマゾンがあったり、小さいながらも、一通りの設備はあります。しかし、これが地理の教科書に載っていた、西と南の起点駅というには、いささか寂しい感じ。今は、クルンテープ・アピワット中央駅(バーン・スー駅)からの線がメインになっているようです。トンブリからの列車は数が少ないようです。

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そして、午後のしばらく到着便のない時間帯は、こうやってベンチで並んでお昼寝です。日本だと、一発で通報されるんでしょうけど、これだけ暑いと、昼寝でもして体力温存しないとやっていけないと思います。列車が到着する時間になると、一斉に起き出してキビキビ動く出すメリハリが、逆に気持ち良い。

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出発の合図は、アナウンスとこの鐘の音。

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重さ、1000kgまで測れるはかり。その重さのものを、どうやってココに乗せるの?という疑問も。

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ホームを降りてみると…レースの高さとホームの高さがほぼ一緒。むこうに可愛い犬が。

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Nakhon Pathomからの列車が到着。到着映像を撮っていたはずが、ボタン押し忘れというモッタイナイことをしてました。警笛をファンファン鳴らしながら駅に近づいてくる様子だったのですが…

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サボ。この車両は、同じ区間を行ったり来たりなので、付け替えがありません。

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ホームにも入り放題だし、なんなら車内にも入れます。動き始めたら検札があるんでしょうけどね。というわけで、車内の様子。

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いわゆる近郊型というセミクロスシートです。運転席後ろもロングシートではなくボックスです。昔の113系なんかを思い出しますね。

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ドアのステップ。列車に乗る時はエイヤ!と乗ります。構造から推測するに、いろんなホームの高さの駅があるんでしょうね。

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Nakhon Pathom側の「1118」はだいぶん汚れてましたが、トンブリ側の「1224」はピカピカでした。新造車両なのかな?調べてみたら日本車輌製造の車輌。


16:00に到着した列車は、定刻の16:40に出発していきました。到着も出発も時刻通りピッタリ。線路の保線状況もよかったし、レベルは低くいないです。

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翌朝もトンブリ駅を訪れました。ノンビリした日曜日のホームと違って、月曜日は散髪屋さんがいたり、少し賑わっていました。前日に撮ったのと同じ車番の列車が待避線にいました。


そして、前日、時刻表を見て到着時刻に合わせた甲斐あって、西の終点NAM TOKからの到着列車を撮ることができました。その後の、入れ替えの様子も撮れて大満足。

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サボ

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手前のお姉さんは、動画の最後に線路を横切る緑のシャツのカノジョっぽい人でした。列車が到着するまで、やたらと仲良さげに話ししてたり、スマホを覗き込み合ったりしてました。列車が到着すると、「さてと!」という感じで仕事してました。世界には、こういう働き方もあるんですよね。

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今回は、バンコク鉄道網の中で乗ったのといえば、空港からのAirPortRailLinkとMRTブルーラインだけ。SRT、BTSともにまったく乗る機会がありませんでした。それはまた、次の機会に。
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バンコク旅行(陸上移動編)

2022.10.30 (Sun)

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バンコクといえば車の大渋滞!というイメージがありましたが、行ってみるとやっぱり大渋滞。初めてスワンナプーム空港に降り立ち、空港からまずはAirPort Rail Linkで終点まで行き、そこからタクシーに乗り換えました。で、娘の配車アプリGrabでタクシーを捕まえ乗り込んでも、なかなか進まない。Grabは最初に配車手配した時の料金が固定で、何分かかろうが何時間かかろうが、料金は同じなのでまだ安心ですが、メータータクシーだと「ハラハラ・ドキドキ」だったはず(この辺はUberと同じ)。

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渋滞の中には、こんなスーパーカーも紛れ込んでます。バンコクを走る自動車は、基本的にキレイです。ボロボロのガタガタという自動車はあんまり見かけません。この辺りは日本の感覚と同じです。でも、バスは超レトロな旧式でボロボロなのもたくさん見かけます。

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そんな渋滞前提のバンコクで、縦横無尽に駆け回るのなら、バイクタクシー(略してバイタク)は外せません。GrabもBoltもバイタクが呼べます。渋滞で並んでいる車の隙間をスイスイと通り抜けて走るので、移動時間短縮には最適。中には、乗客用のヘルメットを持っているライダーもいるので、リクエストすると使わせてもらえます。コケた時のリスクは甚大でしょうけど、それはタクシーに乗っていても「事故する時は事故する」と割り切って利用しました。

結果、
バンコクでは、バイタクしか勝たん!
です。

バイタクデビューの様子を娘が後ろから撮ってました(YouTubeショート動画)。

渋滞の少ないエリアや時間帯ならタクシーもありでしょう。荷物が大きい時も、タクシーしか選択肢はないと思います。が、バックパック一つくらいなら、バイタクで十分です。ただし、駅なんかで待っている「野良バイタク」は、「野良タクシー」同様、値段交渉やルートなど、チョット滞在の観光客にはハードルが高いです。短距離やよく知っているルートなら問題ないと思います。

その点、GrabもBoltもルートが表示されますし、だいたいそのとおりのルートを通って目的地まで行ってくれます。なかには、通り過ぎて戻ったり、一方通行をちょっとだけ逆走して時間短縮するライダーもいます。が、わざわざ客のマイナスになることをわざとするライダーはいませんでした。何しろ、名前も顔もアプリで出ているので、そんなことをすると、評価が落ちてGrabやBoltのライダー資格を失ってしまいますから。

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2人移動の時は、2人で別々のライダーを呼び、並んで走ることも可能です。

バイタクは、配車すれば、たいてい5分以内にやってきます。自動車と違って、数が圧倒的に多いんです。ありとあらゆるところで待機してます。すぐ来るし、渋滞も気にならない。そして値段は自動車タクシーよりも格段に安い。短距離でも問題ない。Uターンも楽々なので、通り過ぎた時の対応も早い。バンコクはやっぱり暑いので、暑い中、ユルユル歩いていると、熱中症っぽくなってしまいます(僕も数回、軽く体験)。エアコンの効いたタクシーも選択肢としてはアリですが、サッとエアコンの効いた建物まで移動してしまうバイタクもアリです。

そんなバイタクにもデメリットがあります。もちろん、事故した時の被害は大きいです。コンタクトレンズをしている場合、目に直接風が当たるので対応が必要です。薄目にして乗るということもありました。加えてマスク。バンコクでは地元民はマスクをしていました(2022年10月)。欧米系とアラブ系の観光客はノーマスクでしたが、どこも常に人が多いので、タイ政府はマスク推奨しています。そんなマスクがバイクに乗ると風で口にペターッと張り付きます。張り付かないタイプは上か下にズレていきます。これも扱いに対応が必要。とはいえ、そんなに長時間乗ったことはないので、降りて整えるくらいで問題にはなりませんでした。

事故の件ですが、こればっかりは、運を天に任せるしかありません。遭わない人は遭わないし、遭う人は遭うでしょね。僕が滞在した間、バイクや自動車での事故は、一回も見かけることはありませんでした。2泊3日の台湾では2回見かけたので、それに比べると低確率ですが、これも「たまたま」の可能性が大きいです。

バイタクのライダーは、タイのお国柄を反映して、いろんな人がいます。男前だけど超シャイなライダー、きっちりキッチリ走るライダー、スキあらば!と抜け道を行くライダー、そして世界中どこにでもいるエエ加減なヤツ。
僕も一回、エエ加減なやつに当たりました。

MRTのイサラハップ駅でバイタクを呼ぶと、「3分で行く」とBoitが案内。
ところが、そこから3分間、そのバイクはまったく動き無し。
「こらアカン!」とキャンセルして、他のドライバーを呼ぼうとしたら、
またそいつが被せてきた。今度は2分で来た。

動き出すと、信号無視(左折は赤でもGoだけど、右折でやったのはヤツだけ)に、
逆走も(ソッチの方が圧倒的に早かったんだけど)なんのその。

そして会計時。
「35バーツ(=140円)です」
「じゃ40で(おつり頂戴)」
「おつり持ってな〜い(のポーズ)」
「テメェ!このヤロー!もう40でエエわ!(心の叫び)」
とんだヤローでした。

とはいえ、こんなヤツでも許してしまえるのが、タイのおおらかさ。
ま、エエわ…で許せるくらいのユルさです。

引き算をわざとだか、本当にだか間違ってお釣りを渡すライダーも。ものすごい格差社会なので、頑張ってるのに間違っているかもしれないので、敢えて1バーツ(4円)くらいなら「ま、エエわ」でスルーしました。自分もミスする時もあるし、お互い様でユルくいけるのなら、その方が気分も楽ですし。娘が乗ったライダーの中には、「聴覚障害があります」という人もいたそうな。それでもアプリ前提で動いているので、まったく問題はなかったそうな。

おもしろいことに、これは僕の見た限りの話ですが、バイタクに乗る欧米人を見たことがありません。アラブ系で乗ってる人は見たことがあります。でも、パッと見てわかる欧米系の人はバイタクに乗りません。法則でもあるのかと思いますが、次に訪れる機会があるようなら、もう少し観察してみたいです。

とにかく
バイタクしか勝たん!

とはいえ、
せっかくバンコクに来てるのに、アレに乗らないのは残念すぎる。

というわけで、トゥクトゥクにも3回乗りました。
「トゥクトゥク乗ってるのは観光客だけ」というのは嘘です。普通に地元民も乗ってます。駅の近くに停まっているのを捕まえて、価格交渉してサッと乗っている感じでした。トゥクトゥクにお坊さんが、6人ギュウギュウ詰めで乗っているのを見たこともあります。あ!そういえば!と今気がついたのですが、そのお坊さんが乗っていたトゥクトゥクは電車で言う通勤型のロングシートでした。進行方向に対して横向きに座るタイプ。僕が乗ったタイプはどれもロマンスシート(進行方向に向かって乗るタイプ)でした。これが観光客向けと地元民向けの違いなのかもしれません。

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娘は、「バンコクに来て、まだ乗ったことがない」というので、レストランの帰りに最寄りのMRT(地下鉄)の駅まで乗ることに。ここでもGrabとBoltが活躍。まず、同区間の料金相場を調べる。で、バイタクよりも高く、自動車タクシーよりも安い値段がトゥクトゥクの相場と(勝手に)決めて、まずはバイタクの価格をふっかける。以前は、不当に高い乗車料金をふっかけるドライバーもいたようですが、GrabやBoltの登場で、値段の相場がクリアーになったと思います。

写真のトゥクトゥクはワット・ポーの南西側で拾って、600m走ったSanam Chai駅まで走ってもらいました。たまたま通りがかった時に、車体を磨いていたドライバーから、「どぉ?乗る?」と声掛けられたのですが、その時は首を振って通り過ぎたのですが、その先、ちょっと歩いて、「感じの良さそうな人だったし、これはトゥクトゥクに乗るチャンスかも」と思って、引き返して交渉した次第。後から思えば、ちょっとお値段はまだ高めでした。観光客慣れしていて、話でわからない時は、グーグル翻訳に喋らせるという感じでした。「初めて乗ったので、写真お願いします」と伝えると、「OK!OK!お父ちゃん前に乗ったら?」とノリノリで撮ってくれました。お値段高めで乗るメリットもあったというモンです。

2回目になると、ちょっと心に余裕が出てきて、価格交渉もエンタメ的に。
僕「MBKまで100バーツでどや?」
ドライバー「一人100と100で二人200や!」
僕「え〜!そら高すぎやわ」
ド「ほな150で!」
僕「え!50?」(hundredが聞こえなかったフリ)
ド「ちゃうちゃう!1、5、0!」
僕「え?1、2、0てか?」(こいつ、ワザとか!)
ド「1、4、0でどや!」
僕「ほな、それで」
1バーツ=4円なので、大した額じゃないけどね。

でも、こんなやり取りでドライバーさんとも(お決まりの)駆け引きをして、「どうせ、このくらいの額になるんよな」なお決まりのオチを共有して、楽しめました。

トゥクトゥクといえば、街中で「トゥクトゥク」の「トゥ」くらいをチョッと、ほんのチョットでも口にすると、後ろから「呼んだ?」と声が掛かるくらいの地獄耳のドライバーがいます。笑えます。



そんなわけで、トゥクトゥクも3回目になると、余裕で乗れました。とにかく事前に値段交渉することと、GrabやBoltでルートを確認してから乗ると、ボラれることも、変な道に入られることも少ないと思います。

トゥクトゥクは乗れるようになりましたが、とてつもなくハードルの高い乗り物がありました。それが↓これ。
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日本の軽トラックの荷台が相乗りスペースになっている相乗りタクシー。何度か見かけたけど、来る場所だとひっきりなしに来るけど、来ない場所には一切来ない。その感じからもルートも時間も定期運行?と思いきや、客が集まるまで待ってる感じもあり、一体どういうシステムなのか不明でした。

あれを乗りこなせたら、きっとイッチョ前のバンコク民になれたと言ってイイんだろうな…と思いました。
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バンコク旅行(船編)

2022.10.29 (Sat)


YouTube動画(8分1秒)。

今回のバンコク滞在は、チャオプラヤ川沿いの滞在が多かったので、船を使う機会が数回ありました。

そもそもの話。チャオプラヤ川とは、昭和生まれの僕が地理の時間に「メナム川」と習った川のこと。メナムはもともと川という意味で、「メナム川=川川」になってしまう。そこで、徐々にチャオプラヤー川に修正が加えられたとのこと。
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参考までに、僕が高校3年生の時に使っていた二宮書店「現代地図帳」によると、「メナム(チャオプラヤ)川)」と載っています。

この地図帳には、国名も「タイ(シャム)」とあります。今、チャオプラヤ川沿いに「アイコンサイアム(ICONSIAM)」という施設がありますが、そのSIAMがシャム(現地発音はサヤーム)。首都バンコクは(クルンテプ)とあります。タイ語ではクルンテープと呼ばれていますから、バンコクもいずれはチャオプラヤ川と同じく、現地の呼び方である、クルンテープになる日が来るかもしれません。世界的にはバンコクで認知されてしまっているので、当面はバンコクのまま維持されているらしいです。
 
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そのチャオプラヤー川。今回は到着時間の関係で、夜のチャオプラヤー川から始まりました。まずは、到着後の晩ご飯。対岸への渡し船乗り場近くの食堂に座って、川を行き交うボートを眺めました。

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到着翌日、ワット・アルンへ歩いて行った後、タマサート大学へ行くために寄った乗り場。その名も「ワット・アルン埠頭」。

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行き先を伝えると、切手のような切符を渡されました。16バーツ(64円:2022年10月)。

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チャオプラヤー・エクスプレスに乗って、着いたのは「Tha Chang」。大学最寄りの乗り場は3つあるけど、一番遠い乗り場に着いた。と言っても、南から並ぶ「Tha Chang」、「Maharaj」、「Tha Prachan」の間は500mも離れていない。

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対岸の「Wang Lang」乗り場。

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その「Wang Lang」で買ったチャオプラヤー・エクスプレスのチケットには「Prannok」と書かれています。ちょっとだけ乗り場が違うんですけど、ほぼ同じ乗り場です。渡し船の乗り場は「Wang Lang」、上流下流に移動する乗り場は「Prannok」という位置づけでしょうか?

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一番長い距離を乗ったのは、その「Prannok」からチャイナタウン外れの「Marin Department」まで。

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Buddhayodfa Chulalok Maharat Bridgeをくぐります。この橋は、トラスがカッコいい橋です。

上流からだと、この橋の次にプラポックラオ橋をくぐります。この橋は、チャオプラヤ川に沈む夕日が見られる絶景ポイントなのですが、今回は橋の上と下を通過しただけ。ちょうど夕日の時間に通過すると、橋の東側の階段状になっている観覧席に沢山の人がいました。夕日、チャオプラヤ川、Buddhayodfa Chulalok Maharat橋という眺めが楽しめる!…のだと思います。

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川沿いには、カフェやレストランがたくさんあって、ボーッと行き交う船を眺めながら過ごせます。これは「Baan Rim Naam(バーンリムナム タラートノイ)」からの風景。ゴロッと寝そべることができる席もあるカフェ&レストラン。

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テーブル席はこんな感じ。テーブル席で、ゴロ寝席が空くのを待つ人も。

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こちらは、泊まったホテルの8階にある「River Vibe Bar & Restaurant」からの風景。アイコンサイアムで花火のある日は、最高の観覧席かもしれません。

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The Deck by Arun Residence」で食事した後、その下の護岸工事現場から撮ったワット・アルン。幻想的な光景でした。もちろん「The Deck」からもワット・アルンはよく見えるし、最上階は記念撮影ができるようなデッキになっています。レストランは今回のバンコク滞在中で一番高いお値段でした。一階の受付担当の初老男性は、「妻が日本人」という方で、日本語も堪能でした。

留学中の娘は、大学の授業がある日は、チャオプラヤー川の渡し船に乗って大学へ通っています。通学に使う、渡し船は片道4.5バーツ(18円:2022年10月)客の数が集まったら出発するスタイルなので、授業開始時刻ギリギリだと間に合わないこともあるけど、そもそもチャンとした時刻に授業が始まらないことも多いので、慌てることもないそうな。バスや乗り合いタクシーで登校する学生は、到着時間は渋滞次第だし、南の国の時間は「だいたい」なことが多い。これに「けしからん!時間は守るもんだ!」とイライラする人がいるかもしれなけど、そういう時間の流れで動いている社会なので、イライラしても始まらない。時間は守っても中身がスカスカの授業と、時間はルーズでも中身充実の授業、どっちが良い?というくらいに考えておこう。

チャオプラヤー川は、雨季から乾季に移る時期だったせいか、水量は多いし、流れは速い。上流からの土砂が大量に流れ込んでいるので常に茶色く濁っている。これが栄養源になるのか、川には50センチ以上の魚がウヨウヨ。川に落ちたら、溺れること間違いなし。

そんな川を渡し船で通う留学生活。雨のチャオプラヤー川や夕焼けの水辺を見ながらの通学。素敵すぎる!留学中のアパートも乗り場に一番近いところ!と選んでました。最高のロケーションと最高の選択だったと思います。しんどいコトもあると思うけど、チャオプラヤー川の流れが浄化してくれると思います。

またバンコクに滞在する機会があれば…だけど、次も、川沿いに泊まるだろうな。
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バンコク旅行(航空機編)

2022.10.28 (Fri)

今回のバンコクへの渡航。航空会社はマレーシアのLCC「Air Asia」。そういえば…と思い出して調べてみたら、最後の海外旅行は、2019年のホノルルハーフマラソン出場のための渡航(この時)。その時もAirAsiaでした。

空港職員の人手不足が深刻なようで、ほぼ満席の乗客に対して、チェックインカウンターは関空で3つ、スワンナプームで4つ程度しか空いてませんでした。そのため、手続きに長蛇の列となっていました。これは、LCCだけではなく、8月に娘が乗ったタイ航空でも同様でした。新型コロナ感染拡大で、運用が減り、従業員が解雇されるような不安定な職であると位置づけられたことで、人員の募集をかけても人が集まらないのが実情のようです。おまけにシステムトラブルなのか、なんなのか?手書きの搭乗券!
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関空は、出発2時間くらい前、スワンナプームでは3時間前に列に並びましたが、すでに行列は、カウンターのある島を超えて、となりの島まで達する長さでした。関空では、結局、約1時間出発が遅れました。後から来た乗客によると、荷物の重量超過で追加料金を払え!払いたくない!でモメていて、3つしか空いてなかったカウンターの1つが塞がったままだったようです。それって、僕の前でも起こっていたけど、もしかして、同じ人がゴネ続けてたのかな?だとしたら、とんだ大迷惑なヤツだったのかも。

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AirAsiaの国際線機材は、エアバスA-330。座席配置は、このサイトのとおり。少しだけある2人席のうち、3人席のすぐ後ろの2人席通路側が広い!というのは、前回のホノルル線で確認済み。行きはそこが取れたので良かったんですが、帰りの便は団体客ですでに埋まっていました。そこで、ちょっと奮発して、プレミアムフラットベッド席を予約。奮発といっても、せいぜいタイ航空のエコノミー程度。

ところが、渡航1ヶ月前くらいに、機材変更の連絡がきて、往復ともプレミアムフラットベッドのあるA-300Aから、全部エコノミー席のA-300Dになったというではないの。さすがLCC。欠航にならないだけ、まだマシ?さっそく復路便の座席を変更。エコノミーと比べてちょっとだけ値段に差がある、「14H」というホットシートを選択。

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行きのXJ613は搭乗時間が9:50-13:50の6時間。帰りのXJ612は00:55-8:40の5時間45分(時差2時間)。出発と到着の前後40分くらいは何もできないので、なにかできるとしたら、あいだの4時間半くらい。映画だと2本ギリギリ?という感じなので、ここは1本1時間程度のOVA「機動戦士ガンダムORIGIN」をAmazonPrimeからダウンロードしてiPadに入れて、用意しておきました。これまで続けて見たことがなかったので、もう一度、一気に見直そうという目論見でした。帰りは、時間が時間だけに寝るしかないだろうという予想。

この予想は、行きも帰りも、良くも悪くも大きく狂うことに。

行きは、二人席の通路側。最後の最後まで窓側席は空いたまま。「ラッキーか?!」と思ったら、ほぼ最後に乗り込んできた人が僕の隣でした。「あ、奥の席すみません」というキャップを深くかぶった日本人青年。「いや〜混んでましたねぇ。免税店で買い物してたら、最後になってしまいました」と前の座席の背もたれポケットに、レミー・マルタンの小ボトルを押し込む、その袖から見えるタトゥー。ちらっと見ると、首の後ろもタトゥー…というか、和モノ入れ墨がちょろっと見える。とはいえ、目はイカレタ感じではなく、優しい目。

カウンターで一つ塞いでいた客の話をしたら、彼も「あ、それ、僕の時も塞がってましたよ」という共通の話(?)になって、そこからアレやコレやと会話。ことの流れで、「入れ墨見せてもらってもイイ?」「どうぞどうぞ」という話に。そこから上等の入れ墨と安物の入れ墨の違い、彫る時に痛くない場所と痛い場所など、知らない世界の話を聞くことができました。彼がいうには、グラデーションがキレイな入れ墨は技術的に難しいそうです。鯉の鱗や桜の花びらが見分けやすいとのこと。貴重な情報とはいえ、「ん〜これは上等の入れ墨?」とジロジロ見るわけにもいかないし…と言うと、「入れてる人は見せるためやし、『ジックリ見せて』って言ったら見せてくれますよ」と。イヤイヤ、それは難しいやろ。

レミー・マルタンは、寝るしかない時にクイッと飲んでスッと眠りに落ちるために買ったそうな。「僕ね、ビールも『ほろよい』もアカンのです。すぐに真っ赤っかになって頭が痛ぁなるんですけど、この酒だけは大丈夫なんです」「エエ酒やもんね」「飲みます?」と言われて、断るのもモッタイナイので、レミー・マルタンをラッパ飲みしました。何十年ぶりくらいに飲んだら、やっぱりフワ〜〜ッと香るのとほんのり温まる喉。高級なヤツでした。

彼とはいろいろ話をしました。主に僕が聞き役でした。手先と足先と顔以外、ほぼ全身入れ墨という人が身近にいないので、さっきの上等の入れ墨の見分け方などもそうだけど、経歴など答えてもらえる範囲で、根掘り葉掘りいろいろ聞いてみました。今は「普通のビジネスマン」で、本人曰く「若気の至り」の後、拾ってくれた社長の元で仕事をしていて、タイへは新規店舗の物件探しで行ったり来たりしているとのこと。

入っていた少年院で、やれることは限られるうえに、漫画や雑誌なども読み飽き、あまりにも時間を持て余す。「なんか簡単に読み終わらんような、長いの(ストーリー)はないんですか?」と教官に聞いたら、「ほな、これはどうや?長いぞ」と紹介されたのが、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』。いつもは読み飛ばす物語本だけど、なぜかこれは時間をかけてユックリ読み、読み終わった後、「オレもこんな風に生きたい!と思って、そこから更正できた」んだそうです。人の人生をも動かす司馬遼太郎作品!やっぱり偉大です。物語を読んだ若者で、これまたドラマが書けそうな感じです。

機内の二人の話の後半は、坂本龍馬の話で盛り上がる。「あまりにも龍馬が好きすぎて、ここにこんな入れ墨を入れたんです」というのが左手首に。あぁ、これね!とひと目で分かる龍馬好きの一言。「これが人生最後の入れ墨ですね」とのこと。

スワンナプームに着いて、入国窓口に一緒に並んだら、どうやら指紋センサーの反応が悪いらしく、僕らの列だけがなかなか前に進まない。「今日はホンマに並ぶ日ですねぇ」と言いながら荷物受け取りまで一緒。「ほな、タクシー待たせてるんで」とさよなら。彼とは、帰国便も同じで、スワンナプームのチェックインカウンターの長蛇の列を一緒に並びました。
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(画像は関空の駐機場でのもの)

さてさて、往路便の話が長くなりましたが、帰りの便XJ612のホットシート14H(三人席の通路側)はどうだったか…というと、窓側の14Jと14Kは赤ちゃん連れの日本人パパとタイ人ママ。3回目の搭乗という11ヶ月の赤ちゃん。この頃って、まだ耳の発達が十分じゃないから、離着陸の時の「耳ツン」が抜けないんですよね。気圧の上下で頭が痛くなるんでしょうね、ギャンギャン泣いてました。5時間45分の搭乗時間の4分の1から3分の1くらいは泣いてたんじゃないかと思うくらいでした。僕もほとんど寝られませんでしたが、タイ人ママはもっとお疲れでした。まぁ、こんなこともあります。子育てを経験して、赤ちゃんのギャン泣きには、わりと寛容になりました。

関空到着前に、パパさんにSIMカード抜き差し用のピンを借りました。SIMカードは買ってたのに(これ)、ピンを忘れたおマヌケ。行きは入国管理に並んでいる最中に、隣の列にいたお姉さんに借りました。いろいろ周囲の人に助けてもらった旅でした。

もっと助けてもらうコトがあるのですが、それはまた別のお話。

今回のバンコク旅行(航空機編)。重要な情報を記載し忘れていました。費用についてです。

当初、往路は27,000円と復路はプレミアムフラットベッド席で65,260円。それに機内食代、預け荷物代、座席指定代で98,879円。これに手数料1,600円が加わり、合計100,479円でした。

ところが、機材変更になり、プレミアムフラットベッド席からエコノミーに変更した結果、48,569円になりました。往復で5万円以下!まさに格安な往復チケットになりました。帰りの代金は、21,569円という異様に安い金額になってます。これはなにかの間違いだと思いますが、とにかく5万円前後で往復できてしまったのには驚き。
 
 
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バンコクへ旅行してきました

2022.10.27 (Thu)

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19日から26日までタイの首都バンコクへ旅行しました。

8月1日に娘が留学に旅立ったのですが、行って気が付いた忘れ物や、どうしても現地で手に入れにくい物などがわかり、それを届けに行くついでに、観光もして帰ろうという旅行でした。

僕は、今回のバンコクが東南アジアで初めての渡航でした。アジアでいうと、韓国、中国、台湾への渡航はありますが、そこからオーストラリアまでが空白でした。今回、初めて東南アジアの一つであるタイに行けました。ズッと行く機会を伺って、この歳になってしまったのですが、娘の留学を機会にエイヤ!と行けました。

娘も留学前には、「治安が…」「政情不安が…」「衛生状態が…」といろいろ言われたようですが、行くと「どこが?」という感じだと言っていました。そして、僕もまったく同じで「どこが?」な感想です。むしろ、笑顔の国らしく、穏やかだし、親切だし、平和だし、一発でタイが好きになりました。

バンコクの旅は、SIMフリーのスマホに現地のSIMカード(渡航前にAmazonで購入)を挿入することと、配車アプリの「Grab」か「Bolt」さえインストールして使えれば、誰でも満喫できるんじゃ?と思います。

僕が動いた範囲内では、バンコクどこでも5Gが使えました(True Move Hを利用)。ただし、劇的に速い5Gではなく、ちょっと速いくらいの5Gのような気がします。とはいえ、4Gよりも快適に地図を確認したり、配車アプリや、翻訳アプリに使えるので、旅行ではかなり楽でした。

行く前に気になっていたのが渋滞と暑さ。「Grab」や「Bolt」でバイクタクシーを使えば、渋滞問題はまったく気になりませんでした。車やトゥクトゥクだと、渋滞に巻き込まれると、時間だけが過ぎていきます。メータータクシーなら、ハラハラしながら乗らないといけませんし。そして、ドア・ツー・ドアで乗せてもらえるので、歩かなくても良い=暑さもマシです。とはいえ、ちょっと涼しくなった日本から、日中30度を軽く超えるバンコクに行ったので、体がついていかず熱中症っぽい状態が数回ありました。そんな時は、冷房の効いた建物(例えば病院やコンビニ)に入って体を冷やして回復させました。

お腹があまり強くない僕は、海外滞在中たいてい一回は腹を壊すのですが、バンコク滞在の7日間はセーフでした。足の具合は日本にいる時と比べてもあまり状態が良くなくて、しょっちゅうシビレて立ち止まっていました。日本でもそうなので、特にキツイことはなかったですが、シビレなしの旅行はもう無理なんだろうなと思い、少し残念。そんな意味でも、バイクタクシーはありがたい存在でした。合計8回の乗車でしたが、いろんなライダーがいました。これについては、後日、触れます。

チャオプラヤ川沿いのカフェで、行き交うボートを眺めながらボーッと過ごしたり、チャイナタウンの路地裏の屋台で炒飯を食べたり、フラッと楽しめる街でした。世界には、外出中は常に気を張っていないといけない街もありますが、バンコクは比較的リラックスして過ごせる街だと思います(もちろん、場所や地域にもよりますが…)。

で、帰国早々なのに、次のバンコク行きを物色しています。
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ツアー3日目(鹿児島市滞在)

2022.10.16 (Sun)

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鹿児島の朝は、まず城山へ登ることから…。

その前に、朝ご飯。宿泊先の南洲館は、決してピッカピカの豪華なホテルじゃございません。あっちこっちチョット古びてきてます(不具合はないです)。WiFiも夜中になると遅くなります。ユニットバスは、僕が長岡京市でマンション住まいしていた時と同じ規格。ホテルは豪華じゃないダメと言うような人には、絶対に向かないと思うこのホテルですが、この使い込まれた感と、どこか馴染んだ感覚。そして、スタッフの南国の人らしいおおらかさと親しみやすさが、なんだか社員研修時代に泊まった、社員寮のような気にさせてくれるのです。食堂やロビーは社員寮だったり、客室も友達の部屋に遊びに来てるような居心地の良さでした。

朝ごはんの豚しゃぶは豚バラとレタスの組み合わせが絶品です。レタスは煮過ぎるとドロドロになってしまいますが、シャキシャキ感を残しつつスープは染み込んでいるという絶妙なレタスなんです。朝ご飯でエネルギーチャージをした後、城山へ登りました。

前日の千畳敷では遠足の中学生。そして城山では遠足の小学生。一学年2クラスと思われる子どもたち。そんな子どもたちと桜島を拝みました。

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前回の6月に来た時も目に止まった「克灰袋」。これぞ鹿児島!です。

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今回も西郷さんはこっちから撮りました。前にあっちから撮ったから…と思ってこっちから撮ったら、前もこっちからでした。

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道路の反対側に撮影台があるのを、前回、帰ってから知ったので、今回は道路を渡って使っていたら、ボランティアのオジさんが撮ってくれました。

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そのオジさんにススメられたのが、この御楼門

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門自体は、消失したのを復元したものだそうですが、門をくぐった先の石垣は昔のまま。そこには鉄砲や大砲が撃ち込まれた後が無数に。京都御所の蛤門や伏見区の魚三楼に残っている弾痕とは、比べ物にならないくらいの数。西南戦争時についた跡のようです。

西南戦争については、6月に鹿児島市で講演して以来、いろいろ調べているところです。まだ全体像は把握できていませんが、時代の変化と人の変化、上からの変化と下からの変化、変化へ簡単に順応できる人と順応しにくい人など、いろんな角度で見ることができると思います。

いろいろ想いを馳せながら、ホテルに帰ってシャワーを浴び、「少し早めだけど、出発するか!」と思ってパッキングしているところに電話。みると、鹿児島の市外局番。てっきり講演先の第十管区海上保安本部からだと思って出ると、いつもの交換手さんの声じゃない。

鹿児島市役所からの講演問い合わせの電話でした。さっきの御楼門のすぐ近く。ホテルから歩いても10分かからない距離。「実は、僕、天文館にいるんですが、今から市役所へ参りましょうか?」と答えると「是非!」とのお答え。問い合わせの電話から、実際に会うまでの最短時間記録になりました。会って話を伺うと、「あ、そういう意図なんですね」や、講演に至る背景などが聞けて、よりイメージが固まりやすいです。短時間でしたが、会いに行って良かったです。

12月17日に鹿屋市での講演があるのですが、その翌日に鹿児島市の講演が入りました。6月も今回も、西郷さんに「また来ますね」と挨拶していたご利益でしょうか?

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さて、時間は限られてます。市役所を出て、少し早足で市電の停留所へ。

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クラシカルな市電に乗って、南下。

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お目当ての鰻屋さんで鰻丼を注文。昼ご飯時で注文が重なったらしく、なかなか来ない…僕が座ったテーブルの奥では、コテコテの関西弁のオッチャンの声がする。お墓がどうのこうのという話をしていました。その話を聞いていたら、来た来た鰻丼。鹿児島は鰻の生産地として有名。ウハウハ食べながら、「ん?」なんか違う気がする…店を出て調べて、背開きなのか!と知ったのでした。関西は基本腹開きの鰻なんですよね。どっちから開いていても鰻は美味しいのです。ガツガツかき込んで満腹。ほぼ一気食いでした。決して大食いでもないし、早食いもできないですけど、鰻丼だけは早食いできます(みんな速いと思うけどね)。

早食いして、市電の通りに出たところで、市電に行かれてしまいました。行かれてしまった電車でギリギリというGoogleさんの案内。「かくなるうえは…」とキョロキョロ。反対向きはたくさん通るのに、こっちは通らないタクシー。ナントカの法則じゃないけど、なぜ?と思ってよく見たら、向こうの信号で待っているタクシーが一台。「そのままこっちへ!」と念じたのが効いたのか、真っ直ぐこっちへ。第十管区海上保安本部へは待ち合わせの5分前に到着できました。ラッキーでした。

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講演(参照)は無事に終わり、ホッと一息。本部の入っている合同庁舎前で記念に一枚。さて、ここから最寄りの駅は南鹿児島駅。JR指宿枕崎線だと鹿児島中央駅まで駅2つ。ただし本数は鹿児島市電の方が多い。ここは少しダッシュと早足で南鹿児島駅に向かう。

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駅にはすでに列車が入線していたけど、単線区間なので反対方面の列車待ち中でした。昔、西鹿児島と言われていた鹿児島中央駅まではあっという間。さて、ここから鹿児島空港へ移動だけど、鹿児島中央駅でゆっくりするか?鹿児島空港でゆっくりするか?一瞬迷う。「行ける時に、行けるだけ行く」が僕の旅の基本だったのを思い出して、鹿児島空港行きバスターミナルを目指す。これまた速歩き。

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「出発しま〜す」という声に「乗りま〜す」と答えてギリギリでバスに乗り込む。最後尾の座席しか空いてなかったけど、そこは前まで見渡せるし、窓は大きいし、なかなかの特等席でした。

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途中、姶良市を横切る時に、桜島がよく見えるんです。次は12月!

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鹿児島へ来る時は関空からPeachで。帰る時はJALで伊丹へ。

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伊丹への空路は、ズッと夕焼けが見えていまいた。そして、大阪の夜景を眺めながらの着陸。

伊丹空港から京都駅までの空港バスは、前のバスが出たばかり。JAL機の到着が5分遅れたのもあるけど、さすがに、飛行機のドアが開いてから5分後にバスに乗るのは無理だわな。

僕の前には若い男性が一人。絶対に好きな席に座れるパターン。バスが到着する頃には行列がだいぶん長くなってました。バスが着いて席に座って一息。待てよ…また、隣にデカい迷惑なオッサンが来るとイヤやなぁと思っていたら、山歩きをしてそうなスリムな女性が乗ってきた。どうやら二人掛けの窓側席は全部埋まって、あとは通路側だけらしい。「どうぞ」と声をかけて隣を誘う。「山行ってきたんですか?」と声をかけると、座ってくれました。八甲田山に登ってきたという女性と、京都駅まで山の話や装備の話をしていたらアッという間に到着。鹿児島空港から天文館のバスが、ホンマに長くて長くて…だったのに比べると、伊丹空港から京都駅は本当にアッという間。時間は同じように流れているはずなのに、不思議なもんです。

12日のお昼に家を出て、14日の夜に帰る、2泊3日の講演ツアーでした。途中、急ぐ場面もあったけど、絶体絶命場面はなく、出会いもあった良き旅でした。僕にとって、その旅がよかったか退屈だったかの基準に、出会いがあったか?なかったか?というのがあるなと思った。そういや、いろんな人と旅行中に出会ってるなぁと思い出した。

また、出会いのある旅に恵まれますように。
23:21  |  旅行  |  Comment(0)
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